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アルファードも真っ青。中国の超高級EVミニバン「ジーカー009」は見た目もスペックも超過激

中国の超高級ミニバン、ジーカー009が凄い

日本は世界随一のミニバン大国と言われています。実際、2022年の新車販売台数ランキングを見ると、トヨタ「シエンタ」、「ノア」、「ヴォクシー」、日産「セレナ」、ホンダ「フリード」といったミニバンが上位にランクインしていることがわかります。

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数多くあるミニバンのなかでも、「キング・オブ・ミニバン」と呼べるのがトヨタ「アルファード」です。現行モデルは登場からおよそ7年が経過しているものの、大型ミニバンの中では現在でも圧倒的な人気を誇っており、中古市場でも高値で取引されています。

アルファードは、2023年春にも新型が登場すると目されており、競合モデルをさらに引き離すことが予想されていますが、そんなアルファードを脅かす存在が中国で誕生しました。

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アジア圏でも高級ミニバンがブーム

近年では東南アジアや香港、そして中国などでもミニバン、特に大型の高級ミニバンの人気が高まっています。

そうした状況を受けて、トヨタはアルファードを、レクサスは高級ミニバンの「LM」を中国市場に投入しているほか、次期アルファードも海外で積極的に展開されることが確実視されています。

ただ、中国では現地の自動車メーカーによる高級ミニバンも続々と登場しています。その中でも、2022年11月に「ジーカー(Zeeker)」というブランドから発表された「009」というモデルは、アルファードをも凌ぐ超高級ミニバンとなっています。

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見た目だけでなくスペックも超過激

2021年に創設されたジーカーは、中国の大手自動車メーカーであるジーリー(吉利汽車)によるプレミアムEVブランドです。ジーリーはボルボを傘下に持つほか、ロータス、スマートといった欧州の自動車メーカーにも資本参加をしているグローバル企業です。

今回発表された009は、全長5209mm×全幅2024mm×全高1867mmと、アルファードよりもさらにひと回り大きな堂々たるボディを持っています。

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心臓部には140kWhの容量を持つCATL製の第3世代バッテリー「チーリン」が搭載され、航続距離はCLTC(中国小型乗用車テストサイクル)で822kmを記録しています。また、よりリーズナブルな116kWhのバッテリーを搭載したグレードも設定されています。

パイプオルガンをモチーフにしているというフロントマスクは、アルファードに負けず劣らずの押し出し感で、さらにグリル内には154個ものLEDライトが内蔵されており様々な表情を作り出してくれるそうです。

ミニバンというボディタイプでありながら、なだらかなフロントウィンドウなどの採用により、Cd値(空気抵抗係数)は0.27とスポーツカー顔負けの空気抵抗を誇ります。また、0-100km/h加速は4.5秒で、これはポルシェ「718ケイマン/718ボクスター」と同等です。

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009では、6人乗りの3列シート仕様に加え、4人乗りの2列シート仕様も設定されています。最新の車載OSは各シートに応じた音声認識に対応しているほか、2列目のキャプテンシート上部に搭載された15.6インチのモニター、ナッパレザーを用いたマッサージシートなどの快適装備が目を引きます。また、車載オーディオシステムには、日本のヤマハ製のものが採用されています。

さらに、イスラエルのモービルアイの協力を受けた先進安全運転支援システムが採用されており、12個の短距離超音波レーダー、1個の超長距離ミリ波レーダー、4個のサラウンドビューカメラ、そして7個のカメラが搭載され、30種類の運転支援機能を持つと言います。

009の価格は、ベースグレードの「ME」が49万9000元(約988万円)、上級グレードの「WE」が58万8000元(約1165万円)となっています。

アルファードの日本国内価格と比較すると、009の方が高価ですが、中国におけるアルファードは関税の関係から1500万円を超える超高級車となっており、009はアルファードよりも競争力のある価格設定となっています。

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もはやライバルはアルファードにあらず

009は、欧州の開発拠点でデザインされていることから、欧州ブランドの高級車のような先進的かつ洗練された内外装を持っています。

将来的には海外展開も視野に入れているとされていることから、今後日本へと導入される可能性もゼロではありません。

もし、009が日本へと導入された場合、アルファードの対抗馬となることは確実です。一方で、そのサイズや価格帯から、欧州プレミアムブランドのSUVもライバルとなるかもしれません。

その中でも、高級SUVの先駆けと言える「レンジローバー」は009のライバルとなりうるでしょう。実際、009のホームページにはレンジローバーらしき車両が写り込んでおり、メーカー自身も意識しているのかもしれません。

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現実的には、009が日本に導入される可能性は決して高くはありません。ただ、009の日本導入が実現すれば、アルファードが「絶対王者」として君臨している高級ミニバンというカテゴリーに、一石を投じることになるのは間違いなさそうです。

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