「N-BOX」苦戦で軽市場に大波乱が迫る。“ダイハツの販売が爆増”の背後に「2025年度1位」奪取への捨て身の販促戦略が見え隠れする
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 58
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軽自動車は規格の制約が強く、性能で大きな差をつけづらいカテゴリーです。そのため販売現場では“日本一売れている”という実績が商談の決め手になりやすく、N-BOX、スズキ、ダイハツがそれぞれ車名別・ブランド別のトップに強くこだわる構図があります。
今回のN-BOX失速は、現行モデルの販売ペースが鈍り始めていることも要因です。9月比が大きく落ち込んだだけでなく、過去数年の10月と比べても大幅に少ない数字にとどまりました。3代目となる現行N-BOX登場から2年が経ち、鮮度の面でも優位性が薄れつつある印象です。
N-BOXの未使用中古車の増加も販売現場の状況を象徴する要素です。スズキやダイハツは業販比率(※)が高く豊富な在庫を展開できますが、ホンダはディーラー主体の販売が中心で、自社届け出の割合が高まりやすい構造があります。(※売れ行きが悪い時の報奨金獲得策として“自社登録”のほかに、同業者に薄利で売る“業販”もある)
こうした流れが“売り方の変化”として表面化しているとみられます。
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