911カレラ4&4Sに試乗 ポルシェ4WD早わかり
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
戦後となる1947年には、フェルディナンドはイタリアのスポーツカーメーカー・チシタリアのオーナーであるピエロ・デュシオの要請を受けて、シチリア島のGPレースで勝つための4WDレースカー「タイプ360チシタリア」を開発。このクルマはプロペラシャフトが車内を貫通するパートタイム4WDで、300psを発生する1.5リッタースーパーチャージドV12エンジンで300km/hに到達した。
1953年にはオフロード軍用車として「タイプ597(ヤークトワーゲン)」も開発している。オンロードを走るためのハイスピード4WDと、オフロードを走る4WDの両方の経験を持っていることが実にポルシェらしい。
こうした経験を元に、1984年には911タイプの4WDモデル「タイプ953」を開発し、走る実験室としてパリダカールラリーに参戦する。その時、ステアリングを握ったドライバーにはあのジャッキーイクスまでいたのだから、ポルシェは本気であった。
そして1985年、ポルシェは953の完成版である伝説の4WDマシン「959」をフランクフルトショーに出展する。FIAのグループ規定に則った959は電子制御多板クラッチで前後の駆動力を自動的に配分する、当時としては画期的な可変トルクスプリット式の4WDシステムが組み込まれていた。1986年のパリ・ダカールラリーに投入された959は1-2フィニッシュを飾り圧倒的な速さを証明してみせたのだ。
1989年、今度は量産型のタイプ964にファーガソンタイプの機械式4WDシステムを使った全天候型スポーツカー4WDの「カレラ4」が誕生した。以後、911カレラの4WDモデルは「カレラ4」の名前が定着するが、ターボモデルは「GT2」を除いて4WDがデファクトで、これはリヤタイヤが悲鳴を上げるほどターボが発生するトルクが大きくなったからだ。
タイプ996では軽量化のためにビスカスカップリングが採用された経緯があるが、タイプ997のターボモデルからは電磁クラッチタイプに進化している。そして新型カレラ4も電磁クラッチ式4WDシステムが採用し、新しいワイドボディとセットでデビューした。大きく張り出したリヤのオーバーフェンダーがパワーの源泉を感じさせる。このスタイルなら険しい山岳路を安心して走ることができそうだ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【MotoGP】ヤマハに復活の兆し? クアルタラロ、電子制御の改善を実感「パフォーマンスはずっと良くなった。良いステップだ」
2026年レギュレーション調整で“コンセプト違い”のマシンが生まれる? F1チームは歓迎
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
欧州ではすでに新型が登場! アドベンチャー大型スクーターの大ヒットモデル ホンダ「X-ADV」はどう変わる?
コンセプトはGo Ahead! トムスが40系『ヴェルファイア』用「スタイリングパーツセット」を発売
ハミルトン、低調メルセデスF1での残り3戦はヤケクソ? フェラーリ移籍を前に「今はクリスマスを楽しみにしている」
[自動車ディーラー]が運営母体? [神戸マツダ]が整備専門学校を開校へ
13年放置のホンダ「ライフ ステップバン」を仲間とともにレストア…現代風にアレンジしたおしゃれなカスタムメニューを紹介します
「カワサキ プラザ横浜戸塚」がリニューアルオープン!楽しいモーターサイクルライフをサポート!
大西流星&長尾謙杜(なにわ男子)×新型ジープ・アベンジャー──Car of the Month
2024年末の発売を目指すヒョンデ中型EVバスを展示! 「エレクシティタウン」が富士スピードウェイのホームストレートを走った
【トライアンフ】冬の「ご購入サポートキャンペーン」を12/27まで開催中!
【トヨタ版の噂も】スズキ初のBEV「eビターラ」は多面体ボディと先進内装でBEV市場を席捲するか
あの「250」のオープンが想像以上にゴツカワ! トヨタが本気を出した「ランクルROX」の大量画像
【かっこいいぞ…】アウディ新型「A5」&「S5」公開! 実質A4の後継モデルはファストバックの5ドアとワゴンを設定
現行マツダ唯一のロータリーエンジン搭載モデル「MX-30」がマイナーチェンジ 価格は293万円から
レクサスの歴史的象徴「LS」が売れない3大要因と、次期型が“ふつうのセダン”にならない理由
“50位圏外”でスランプ続く「CX-60」。モデル末期「CX-5」と総合力ではどちらを買うべき?
白熱の王座争い!! 国内二大レースのSUPER GTとSF、最終盤の見どころと観戦時のポイントを解説
【最安グレード追加】レクサス最小SUV「LBX」に“エレガント”新設定 価格は420万円から
【まだお先は真っ暗?】もはや日本じゃ売れる気がしないBEV…やはり初心者のボクらには無理ゲーなのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!