安全性を担保し100kg軽量化、新エンジン&牛糞由来のバイオ燃料開発…スズキの10年先の技術戦略が独創的すぎた
掲載 carview! 文:鈴木ケンイチ 4
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今回の技術戦略で、最も驚くべきものが「軽く安全な車体」です。具体的には、軽自動車の車両重量を、現状から100kgも軽くするというのです。
もしもスズキの「アルト」を現状から100kgも軽くすると、1988年発売の3代目モデルと同等になってしまいます。3代目は、まだ軽自動車規格が550cc時代のもの。そんなに昔のモデルと同等でありながら、現在の最新の安全基準をクリアしてしまおうというわけです。
100kgもの軽量化が実現できれば、走る・曲がる・止まるの走行性能だけでなく、燃費性能にも大きく有利に働きます。さらに材料費が安くなりますし、製造時や廃棄時のコストも低減します。
ちなみにスズキ車は、現状においても、日本や欧州、インドでの市場において、競合と比べて平均車重が200kgも軽いとスズキは説明しています。
安全性を担保したままクルマを軽くできれば、さらにスズキの競争力が高まるというもの。現在の技術開発では、すでに80kgの軽量化に目途を付けており、2030年ごろには量産モデルに技術を展開できそうであると言います。
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