2026年1月
■2026年1月
スズキは、まったく新しい電気自動車(EV)「eビターラ」を2025年9月16日に発表、2026年1月16日に発売する。
今回発表された新型「eビターラ」は、2024年11月にイタリア・ミラノで世界初公開された、スズキの世界戦略EVの第一弾となる。ボディサイズは全長4275mm×全幅1800mm×全高1640mm、ホイールベースは2700mm。
グレード構成は「X」と「Z」の2種類で、上級の「Z」には2WD車と4WD車を設定。パワートレーンは、「X」が最高出力106kW、最大トルク193Nmを発生する電動モーターをフロントに搭載。「Z」はフロントに最高出力128kW、最大トルク193Nmの電動モーターを装備し、4WD車では最高出力48kW、最大トルク114Nmのリアモーターを追加して、システムトータルで最高出力135kW、最大トルク307Nmを発揮するという。バッテリーには安全性が高く寿命も長いリン酸鉄リチウムイオンを採用。総電力量は「X」が49kWh、「Z」は61kWh。WLTCモードでのEV航続距離は「X」が433km、「Z」の2WD車が520km、4WD車では472km、WLTCモードの電力消費率は「X」が124Wh/km、「Z」の2WD車が131Wh/km、4WD車は144Wh/kmと公表されている。
駆動ユニットはモーターやインバーター、トランスアクスルをひとつにまとめた「eAxle」で、構成部品を一体にすることでエネルギー効率を高めると同時にコンパクトな設計を実現。また、アクセルペダルの操作のみで加減速をコントロールできる「イージードライブペダル」に加え、「ノーマル」、「エコ」、「スポーツ」の3つのドライブモードが設定されている。さらに4WD車には、前後に独立した2つのeAxleを配置した電動4WDの「ALLGRIP-e」を採用した。「オートモード」と「トレイルモード」の2つのモードが設定され、「オートモード」は路面状況に応じて各制御を最適化し、優れた操縦安定性と悪路走破性を実現。前後駆動力配分を緻密に制御することでタイヤのグリップを最大限活かし、さまざまな道で安定した走行(走る、曲がる、止まる)が可能という。もう一方の「トレイルモード」は、タイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ反対側のタイヤに駆動力配分(LSD機能)することで、悪路からスムーズに脱出できるそうだ。
エクステリアは、「ハイテク&アドベンチャー」をテーマに、多角形や多面体構造を採用することで、BEVの先進感とSUVの力強さをあわせ持つ、冒険心を刺激する力強いデザインに仕上げたとのこと。また、押し出し感の強いフロントマスクやEVならではのロングホイールベース、四隅に踏ん張る大径タイヤやサイドスラッシュガードなどで力強い走破性を表現。さらに、フロントのLEDデイタイムランニングランプ(LEDポジションランプ)やリアのLEDコンビネーションランプに3ポイントが特徴的なシグネチャーランプを採用したほか、空力と軽量化を両立させた樹脂製ガーニッシュを用いた18インチガーニッシュ付きアルミホイールを装備している。
インテリアデザインは、ブラックとブラウンを基調とすることで上質さを強調。また、メーターとセンターのディスプレイを同一平面上に配置した「インテグレーテッドディスプレイシステム」や、フローティングさせたセンターコンソールに加えて、フロントドアとセンターコンソールミドルトレイにはアンビエントライトを採用した。その他インパネやフロントドアトリムにはブラウンのソフトパッドを、エアコンルーバーの周辺にはダークシルバーガーニッシュやピアノブラック調の加飾を施している。
プラットフォームはEV専用に新開発した「HARTECT-e」で、軽量な構造や高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内スペースを確保した。高張力鋼板材の使用率を従来のプラットフォームより上げることで、重量の低減を図っている。また、メインフロア下メンバーを廃止することで、バッテリー容量を最大化。さらに、タイヤの切れ角を大きくすることで最小回転半径を5.2mに抑えているのも特徴だ。
その他、コネクテッドシステム/サービスのスズキコネクトには、「タイマー充電」や「バッテリーウォーマー」などの機能を追加している。また、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」など、先進の予防安全機能を採用した。
ボディカラーは、モノトーン1色、2トーン4色の全5色をラインナップしている。