ロングセラーというボルボ流の安心感。最上級SUV「XC90」は“大幅改良”で鮮度が高まった今が買いかも
掲載 carview! 文:塩見 智 13
掲載 carview! 文:塩見 智 13
シルエットは変わらないが、ディテールは結構変わった。中央にアイアンマーク(ボルボのエンブレム)とおなじみの斜め線が置かれるフロントグリルは従来縦線だったが、斜線を用いた幾何学的なデザインとなった。
同社が「トールハンマー」と呼ぶ「T」を寝かせたデザインのヘッドランプユニットは健在だが、Tがよりくっきりした。こってりしていた顔つきだったが、なんというか散髪したてのようにスッキリした印象。その他リアコンビランプやアルミホイールのデザインも変わった。
最高出力317ps、最大トルク400Nmと、2Lターボとしてはパワーを絞り出したスペックをもつエンジンは、前輪の駆動を担うとともにバッテリーを充電するためにも使われる。電力で駆動するモーターはフロントが同70ps、同165Nm、リアが同145ps、同309Nmを発揮する。バッテリーの総電力量は18.8kWh。
多くのPHEVはフロア後部の床下にバッテリーをレイアウトすることが多いが、XC90は左右乗員の間に配置する。このほうが2、3列目シートのレイアウトが自由になるというのが彼らの主張。実際、3列目シートの足元にも空間が保たれていて、体育座りのようにはならなかった。それでいて2列目フロア中央もさほど盛り上がっているわけではなく、3人掛けも苦にならない。
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