ヴェゼル・WR-V・ヤリスクロス。超売れてるコンパクトSUVを満足度の高さで選ぶならどれ?
掲載 carview! 文:山本 晋也 66
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ところで、ヴェゼルのマイナーチェンジでガソリンエンジン車が4WDだけのラインナップになったのは、ホンダのSUVラインナップにおける新たなベーシックモデルの「WR-V」とバランスを取るのが狙いです。
タイの拠点で開発され、インドで生産されるグローバルモデル「WR-V」は2024年3月22日に日本で発売されましたが、実質3か月で1万582台も販売するほど好スタートを切っています。
3ナンバーボディにもかかわらず209万8800円~248万9300円という驚異の価格設定が人気の原動力になっているのは明白です。
リーズナブルな価格を実現するために、WR-Vは全グレードが1.5LガソリンエンジンのFF車という割り切った構成となっています。
スタイリングはボクシーでタフなイメージですが、パワートレーンの構成や足回りなどのメカニズムは“都市型SUV”といえる内容なのです。
しかしながら、“安かろう悪かろう”ではありません。
インドではショーファーカー(運転手付きのクルマ)的な使われ方もするため、後席はボディサイズから想像する以上に広くなっています。
17インチタイヤを履くグレードのコーナリングは、SUVというスタイルから想像できないほどキビキビしたもので、サスペンション容量の余裕があるおかげで後席の乗り心地も上々です。
燃費性能もカタログスペックは16.2km/L(WLTCモード)となっていますが、筆者が都内で試乗した際のメーター表示燃費は18km/Lを超えるものでした。
ヴェゼルハイブリッドのWLTCモード燃費は26.0km/L(FF)なのでさすがに差をつけられますが、WR-Vも経済性の面での不満が出ることはなさそうです。
(次のページに続く)
>>コスパ王「ホンダ WR-V」の想像以上のスッピン感とその理由。最安Xグレードは誰におススメ?
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