【速報】EクラスのEV「EQE」のSUV版が秋登場。プロトタイプの実力は?
掲載 carview! 文:木村 好宏 10
掲載 carview! 文:木村 好宏 10
同乗試乗の出発点は南ドイツのイメディンゲンにあるメルセデス・ベンツの総合テストコース。敷地内のスタート地点周辺には次期「Eクラス」や「AMG GT」などをはじめ様々なプロトタイプが走り回っていた。
興味深いのは無音の電気自動車だけでなくエグゾーストサウンドを響かせてかなりの内燃機関搭載モデルが見られたことである。しかしメルセデス・ベンツのモビリティチェンジは本格化しており、まずハイエンドカスタマー向けのフラッグシップリムジンの「EQS」、そのSUV版の「EQS SUV」が発売済みだ。
>>EQSってどんなクルマ? 公式画像はこちら
>>EQSの価格やスペック情報はこちら
プラットフォーム戦略のボス、クリストフ・スタージェンスキーは徐々に価格のハードルを下げて「EQE」セダンを完成させ、さらに今回はブームのまっただ中にあるSUVバージョンを市場に送り込む。発売は夏季休暇の終わった秋で、まだ時間はあるが、今回メルセデス・ベンツは特別に同乗試乗を許してくれたのである。
>>EQE(セダン)ってどんなクルマ? 公式画像はこちら
>>EQE(セダン)の価格やスペック情報はこちら
<写真:EQE SUV>
数台のテスト車は、既にカモフラージュが外された量産ベースのモデルだ。まず助手席に座ったのは「EQE SUV500 4マチック」で、すでに公表されているようにボディサイズは長さ4.86×幅 1.94×高さ1.69mで、ホイールベースは3.03m。EQEセダンよりもおよそ8cm短く、20cm背が高い。空車重量は2544kgでセダンよりも約70kg重い。
パワートレーンは前後に搭載された電気モーターで、システム出力は408ps(300kW)、最大トルクは858Nmを発生する。ダイナミック性能は0-100km/hが4.9秒、最高速度は210km/hと発表されている。
エクステリアデザインは既に発売されている「EQS SUV」に近いが、全長が短いだけにシルエットはずっとSUV風に見える。>>メルセデスの最高級EV「EQS SUV」に試乗! 巨艦モデルならではの要改善点も発見
<写真:EQE SUV>
オプションのハイパースクリーンでナビを確認してステアリングを握るのは開発担当主査のホルガ―・エンツマンで、テストコースを出て一般道路へ向かう。
ドライバーの隣で確認できたドライブフィールはEQEセダンよりはずっと重厚だが、兄貴分のEQS SUVより30cmも短いボディゆえに敏捷(びんしょう)である。ドライビングポジションは高く見切りが良く、切れの良いステアリングのお陰で狭い道路でのすれ違いも苦にはならない。
<写真:EQE SUV>
ダイナミック性能は必要にして十分だが、モアパワーを望むドライバーにはあとから試乗したEQE AMG53 4マチックが用意されている。このハイエンドスポーツブランドの外観上の特徴は縦格子のパナメリカーナグリルで、ボンネット先端にはメルセデス・ベンツのバッジに代わってAMGのオリジナルバッジが輝いている。
最高出力は687PS、最大トルクはブースト機能によって858~1000Nmを発生する。0-100km/h加速は3.5秒、最高速度は240km/hに達する。搭載される電池の容量はネットで90.6kW、航続距離は470km(WLTP)と発表されている。
>>EQEに関するみんなの質問はこちら
>>EQSに関するみんなの質問はこちら
空車重量は2.7トンとヘビー級だがフットワークは軽く、アウトバーン上では推奨速度の130km/hに軽々と達し、加速は頭打ちにならずに200km/hまで容易く到達する。21インチのウインタータイヤのお陰もあって、スポーティなシャーシにも関わらず乗り心地は快適である。
<写真:EQE SUV>
EQE SUVはアメリカ合衆国タスカルーサで生産されるが、その価格はシングルモーターの「EQE 350+ SUV」で7万9050ドル(約1060万円)と発表された。これは非常に政治的な価格である。というのは8万ドル以上ではアメリカにおけるタックスインセンティブ(正確には連邦タックスクレジットで所得税からその分が控除される)を獲得することができないからだ。
一方、今回試乗した「EQE 500 4マチック SUV」は9万650ドル(約1215万円)とインセンティブからは除外される。
>>EQE(セダン)ってどんなクルマ? 公式画像はこちら
>>EQE(セダン)の価格やスペック情報はこちら
EQE SUVのライバルは「アウディ e-tron」、「BMW iX」、「ポールスター3」、「テスラ モデルX」などだが、実はメルセデス・ベンツ社内では他の役割も与えられている。
>>e-tronってどんなクルマ? 公式画像はこちら
>>iXってどんなク? 公式画像はこちら
>>モデルXってどんなクルマ? 公式画像はこちら
それは将来的にICE(内燃エンジン)が禁止された場合に「GLE」のユーザーを吸収すると同時に、既に生産中止が決定されている「Eクラス」のTモデル、すなわちワゴンモデルと置き換えるというものだ。
>>GLEってどんなクルマ? 公式画像はこちら
>>Eクラスステーションワゴンってどんなクルマ? 公式画像はこちら
それゆえにトランクルームは520Lから最大で1675Lまでの容量が確保されている。さらに重要なのはトーイングキャパシティ(牽引能力)だ。日本では滅多にお目にかからないが、欧米ではモノを引っ張るのは日常茶飯事で、このEQE SUVは1.8トンの能力をもっているのでヨット、馬、キャンピングカーなどを軽々とリアのトーイングヒッチに繋ぐことができる。
この魅力的なアッパーミドルクラスのEV SUVの日本での発売時期や価格については、原稿を書いている時点ではまだ発表されていない。
写真:Kimura Office、メルセデス・ベンツ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
【スポーティグレード追加】ノート・オーラに「オーテック・スポーツ・スペック」 走りをチューン
疲労を軽減する「インテリシート」オペルが開発、新型SUV2車種に採用へ
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、2025年モデル「11車種の特徴と違い」を比較チェック!
BYD、佐賀県初の正規ディーラーをオープン
どんな由来があるのか知ってる? バイクにまつわる専門用語
モデリスタやば!! 新型アルファード専用エアロが鬼カッコいい件
車のナンバー 謎の「2784」どんな意味? 読めたら「天才」! まるでパズルのような難解「語呂合わせナンバー」に込められた思いとは
ホンダ青山ビル、建て替えで2025年5月に業務終了 新本社は2030年完成予定
【TAS2025】スズキ 「SUZUKI BOOST GARAGE」をテーマに参考出品を含め7台を展示
トヨタ『MIRAI』が動力源の水素キッチンカー、汐留クリスマスマーケットに出店へ…12月21-22日
ついに1000万円超えた、トヨタ『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEV…510万円からの入門車も
【発売秒読み!?】マツダ、2.0Lチューンドエンジン×幌の高性能「ロードスター」市販予定仕様を公開【TAS25】
【ライバルもビックリの強烈さ】スズキ新型「ソリオ」公開! 「フロンクス」のクールなカスタム仕様も【TAS25】
【無敵の布陣完成】トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一部改良。廉価版・PHEV・最上級4人乗り一挙追加…510万円から
【2025年もシークレットあるかも?】スバルがオートサロン出展概要発表 新色のBRZなど展示
【まるでドラマ】鴻海をけん制し、株価をV字回復させ、日産とホンダの統合を進める経産省の凄腕ぶり
【究極系ノートオーラ】デザインも中身も本気な「オーテック・スポーツスペック」登場。NISMOとの違いは?
【色褪せない美しさ】レクサス「LC」改良。剛性アップで走りが深化、内装もゴージャスに…1405万円から
いつまで待たせる? レクサス「GX」北米25年仕様の登場で日本発売の期待高まる。気になる価格は?
トヨタ「ミライ」改良 黒のアクセントがキマってる10周年特別仕様車を新設定&グレード構成変更など
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!