新型プジョー 508はドイツ勢とは異なる価値観を楽しめる選択。ガソリン車が好印象
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之
昨年のジュネーブショーでお目見えしたプジョーのフラッグシップサルーン「508」が日本上陸を果たし、これにようやく試乗することができた。フルモデルチェンジとしながらも「509」とならなかったのは、現行世代が末尾のラインナップ数字に「08」を使用しており、新型508もこの世代に属するから。ということで今回試乗したのは、二代目508ということになる。
とはいえ新型508は、先代に対しその内容を大きく変えてきた。もっともわかりやすいのは今年のジュネーブショーで発表された「208」と通ずる最新のプジョーデザインだろう。フルLEDヘッドライトの目尻から連なるデイライトは、まさにトレードマークであるライオンの牙を連想させる。ちなみに3本線のブレーキランプは、ライオンの爪痕をイメージしている。サイドに目を移すとサッシュレスのドアがグラスエリアの広さを強調し、伸びやかなボディラインを引き立たせる。
そして構造的にも大きな変更となったのが、トランクルームへのアクセスをハッチバックとしたことである。これは昨今セダンのトレンドが、ボクシースタイルからクーペスタイルへと変遷していることが大きく影響している。いまや利便性においてはSUVにその座を奪われたセダンだけに、必要十分な実用性を持ちながらも走りの良さや美しさを強調することは命題なのだ。ちなみにそのトランク容量は通常で487L、後席を倒すことで1537Lとなっている。
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