【熟成のマツダ「CX-5」】新型もよさそうだけど現行もかなりいいぞ…！ 完熟の2代目CX-5に改めて乗ってみた

新型マツダ CX-5

デビュー9年目を迎えた現在でも十分にスタイリッシュ

というわけで、2代目CX-5はキープコンセプトで登場しました。とは言うものの、明らかに伸びやかで、よりスタイリッシュな外観に変わりました。カッコつけ過ぎなんじゃない？と思えるほどです。

けれど、実は全長はわずか5mm伸びただけ（その後のマイナーチェンジでプラス30mm）。幅はまったく変わらず、全高は15mm下がっています。

前後に長くワイド＆ローに見えますが、その秘密は、初代に比べAピラーの付け根位置を後方に下げることで大幅に変化したスタイルを実現させた、という種明かしを聞きました。

そのスタイリングは、デビューから9年目を迎えた今でも十分すぎるほどスタイリッシュで、その間、前期と後期でハッキリ見分けが付くような見た目が変わるマイナーチェンジをしなかったのも頷けます。

今回の試乗車は、途中から追加されたジルコンサンドメタリックという外装色で、これは鋳物を作る際の砂型の砂からヒントを得たカラーだそうです。テーマカラーのソウルレッドのような艶々ビカビカではなく、一見艶消しのような、いわゆるアースカラーと呼ぶようなシックで落ち着いたカラーです。

不思議なほど、こういう落ち着いたカラーも似合っています。CX-5にソウルレッドでは、外人っぽい顔立ちの人が派手な化粧をしているみたいな、いわばアカデミー賞のレッドカーペットにいる女優さんみたいで、こちらも運転するときの服装がタキシードとは言わずともある程度気を遣わされるのでは？と思っていましたが、ジルコンサンドならアウトドアブランドの服装でも、登山ができそうなシューズでも大丈夫な気がします。