マセラティGTワンメイクレースの華やかな世界
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:マセラティ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:マセラティ ジャパン
マセラティ・トロフェオMCが人気のワケは、他社ほど激し過ぎないところがいい、と参加者たちは口を揃える。ところが外野からすると、これで激しくないのか? と思う。
まず、走行時間。これは1台のマシンをふたりでシェアできるように練習、予選、決勝とすべて午前と午後の2度に分かれる。さらに今年からは決勝がもう1回、50分のスプリントにしては長く耐久では短い時間が組まれ、途中でドライバー交替も可能な展開で楽しめるようになった。
なかには昨年までは息子とふたりでシェアしたが、走行時間が短いので今年は2台にしてすべてをひとりで参加することにした。という親子と、会社の同僚でシェアしたのが、今年は2台というチームもいる。
走行時間は金曜日の練習時間は45分×2回。土曜日の予選が20分×2回。土曜日夕刻に決勝のレース1が30分、日曜午前にレース2が30分、午後にレース3が50分。
走行時間の豊富さは参加者側からの要望だという。つまり走りに走り込んでテクニックを身につける。成功者のみなさんは半端では許されないようで、会話のなかに「GTカー」名がたびたび躍り出る。
その意味では、ABSがなく、踏力に頼るブレーキ力は、GTへの予備知識として有効である。踏力80~100kgを必要とするブレーキの"硬さ"はシロートは面食らうハズ。しかし体力有り余るみなさんは、ガンガン踏みつける。と当然ブレーキロックも起こるが、それをコントロールする技が身に付く。
ステアリングは軽く、シフト操作はパドル故にミスもなく、ヒール&トウを使い回転合わせを行う必要もない手軽さがあるなかで、ブレーキのみはハード。と何故だかこれは世界のGTカーの流れである。過去にはサーボ付きABS付きの車輌でレースを行ったが、逆にコーナー進入でギリギリまでブレーキを遅らせ過ぎて、間に合わず前車に追突、接触事故が多発したという。だからブレーキロックをコントロールする現状がいいらしい。
マセラティ・トロフェオMCのさらなる魅力は、「ワールドシリーズ」であること。ヨーロッパを転戦したのち、アメリカ、中国、アラブへも遠征する。欧州のみでシリーズのタイトルを決める「ヨーロピアンシリーズ」もあるのだが、参加者の多くはワールドシリーズにエントリー。これも他のワンメイクレースにはない魅力だと参加者は話す。
海外に行くための口実もひとつだが、より多くのサーキットを走り、将来につなげるためのトレーニングのひとつと考えているようだ。成功者たちのあらゆる意味でのどん欲さを日本も受け入れる必要がある、と思った。
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