マセラティGTワンメイクレースの華やかな世界
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:マセラティ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:桂 伸一/写真:マセラティ ジャパン
そのホスピタリティテントと呼ぶよりもサロンである。そこは自動車レースが、こんなにも優雅な雰囲気のなかで行える、ということを改めて知らしめている。大昔、上流階級の趣味で始まり、社交の場となった、そうした雰囲気を現代に伝えているのが「マセラティ・トロフェオ・グランツーリスモMC2013」というワンメイクスレースである。
まるで日常から逃避したかのような別世界感を味わってきたが、堪能した、というには語弊があり、自身の現実とのギャップに愕然としたというのが本音。
今年、筆者はニュルブルクリンク24時間レースに、世界初のハイドロジェン(水素)ハイブリッドのアストンマーティン・ラピードSで参戦した。そのレースの最中に、マセラティ様よりメールが入る。曰く、ニュルブルクリンク(場所は同じでもF1が開催されるGPコースだった)で開催されるレース、マセラティ・トロフェオにぜひ参加されたし。もちろん、仕事となれば快諾。
なのだが時期が問題。24時間(悪天候で約9時間中断の15時間耐久レースに)レースで、雨と濃霧と寒さで体調不良になりながら、最終的にはクラス優勝という最高の結果を携えて帰国したものの、疲れが癒えぬまま再びニュルに向かうのは気のりがしない。しかし・・。
1週間後のニュルの天候は、相変わらずの雨と濃霧。だが、冒頭のホスピタリティテントの優雅な世界に入ると一転して心地いい。そこで必要なものは全てサービスが受けられるという利便性と、もちろん参加する"世界の成功者"のみなさんが造り出す独特な空気感である。ドライバーも彼らの奥さんも子供も、ご両親を含む家族もみな、門外漢にもやさしく接していただける。
それが意味するところは正確にはわからないが、ともかく趣味でも遊びでも何事にも真摯に立ち向かうということと、自分たちが楽しいと思っていることに入って来る人はウェルカムだし、ましてやそれを広く正確に伝えてほしいとも願っている。なかには我らが自動車メディアだと知ると「私は時計商をやっているから日本でも紹介してほしい」と、アピールする商売熱心な方もいる。
根本は誰もが同じ趣味に傾倒している仲間、大家族、ファミリーという意識で受け入れてくれるところが素晴らしい。一歩、ホスピタリティに踏み込んだ瞬間から「ハーイ、ボンジョルノ。ボンジュール。グーテンターク」と各国の言葉が乱れ飛ぶ。日本人にとって、まずこの世界観からが新鮮で楽しいし、やるからには積極的に入り込む、入り込もうとすることで彼らもより親切丁寧にいろいろな情報も知らせてくれる。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
BMWを救った「ノイエ・クラッセ」 その名が次世代EVに受け継がれた理由
名車となるには必ず「理由」がある!? 10年後に語り継がれる○○ナンバーワン!!
ゴルフカート向け、後付けシートヒーター「コタツ」とクーラー開発…三笠製作所
王道を行くトヨタ・センチュリーのセダンが機能装備をアップデート
ゴードンマレーの新型スーパーカー『S1 LM』、新車オークション史上最高額で落札…約32億円
利用者限定シェアサイクル、三菱地所レジデンスの新築マンションに導入…シナネンモビリティ
初の確認!「特異な動きする中国空母」自衛隊が海と空から睨み「え、そっち行くの!?」
古河電工、高温下でも硬さ維持する耐熱無酸素銅を開発…パワー半導体モジュールの接合信頼性向上
新車約188万円! ホンダ“新”「“軽”ワゴン」公開! 丸目ライトの「旧車デザイン」×ウッドのレトロ感内装がイイ「N-ONE CRAFT STYLE」が販売店でも話題に
ピアストリ、F1王者になったノリスとも関係は変わらず「彼がスーパーマンになったわけじゃない」|F1アブダビGP
豊田自動織機、デフリンピック2025で3選手が入賞…陸上とバレーボールで活躍
1年前に生産中止となったルノー トゥインゴが復活!ルノーは新しいトゥインゴでレトロなテーマを見事に実現している
ホンダ「ヴェゼル」に追加設定された「RS」が“コンパクトSUVの大本命”と言える3つのワケ
26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは?
【まさかのアマゾンで買えるミク仕様】ダイハツ「ミクキャンバス2」登場! 約25万円で“さりげなく初音ミクを推せる軽”に変身する特別パッケージ
【日産の逆襲が本格化】新型「エルグランド」の中身がついに判明。美意識デザイン×e-POWER×プロパイロットで「アルファード」包囲網が整った
これは「N-BOX」越えちゃったかも。日産新型「ルークス」が子育て卒業層に提案する“軽でも高品質”という選択肢
【ミニプリウスにキャラ変】装備充実の新型「アクア」。最強ライバル「ヤリスハイブリッド」と何が違う?
【コメント欄で激論】「初代コペンを彷彿」「300万円は超える」「市販化に期待」…「K-OPEN」実車公開の記事が話題
レクサス版「GR86」構想は本当にあるのか? 棚上げ状態から再始動の声が聞こえてきた背景
【いまさら聞けない】認定中古車のメリット・デメリット。購入者が主張する“意外な盲点”とは…どんな人に向いている?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!