ボルボ T4、ポールスターで走りはどう変わる?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
メルセデスならAMG、BMWならM、日産ならニスモ、スバルならSTIというように、多くの量産メーカーはモータースポーツ部門をもっていて、レーシングカーを作る傍ら、市販車のチューニングも手がけている。ボルボでそれに当たるのが、ボルボのモータースポーツ公式パートナーである「ポールスター・レーシング」だ。ポールスター・レーシングは96年の設立以来、ボルボ車でWTCCやBTCCに参戦し優秀な成績をあげてきた。 さて、そんなポールスター・レーシングが手がけたエンジンだが、乗ってみるとたしかにノーマルより力強い走りを演じてくれる。ただしそれは、アクセルを深く踏み込めば、の話し。交通量の多い道路を走っているようなケースでは、当然アクセルの踏み込み量はわずか。そういった領域ではノーマルと何ら変わらない扱いやすさに仕上がっている。つまり、走り始めた瞬間に劇的な変化を感じるわけではないということだ。
スペックではノーマルが240Nmのトルクを1600~5000rpmで発生するのに対し、ポールスターは285Nmのトルクを2000~4250rpmで発生している。単純に見ると、ノーマルよりも低回転域のトルクが痩せ、なおかつトルクバンドも狭くなっているような印象を受けがちだ。しかし性能曲線図を見ると、ポールスターは全回転域でノーマルと同等かそれ以上のトルクを発生していることがわかる。決してピーキーになったわけではないということだ。しかも性能曲線図は全負荷(スロットル全開)時の特性を示すものに過ぎない。普段の運転スタイルを思い返してみれば、アクセルを床まで踏みつけるようなケースはほとんどないことに気付くだろう。スペックはもちろん、より詳しい性能曲線図ですら、実際のドライブフィールは表現できないのである。
そんな事実を踏まえた上でポールスターのドライブフィールを報告するなら、日常域での扱いやすさはそのままに、ここぞというときのダッシュ力に磨きをかけている、となる。なかでももっとも大きな違いを感じるのが高速道路での加速だろう。巡航状態から、アクセルをやや深め(半分ぐらい)に踏み込んだ際の力強さは明らかに増している。それもそのはず、2000rpmから4000rpm強での最大トルクは自然吸気エンジン換算で2.4リッター級から2.8リッター級へと大幅に増加しているからだ。過給圧がググッと高まり、クルマが加速していく際の力強さには「まるで別物」という表現が当てはまる。
一方、アクセルを床まで踏み込み、エンジン回転数を積極的に上げていったときの刺激性は、さほど大きくは変わっていないなという印象。もちろん、0-100km/h加速データをとれば確実にタイムは短縮されているだろうが、それよりもむしろ体感的に異なるのは、前述した2000~4000rpm強での豊かなトルク感である。
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