CX-5&CX-8商品改良 「らしくない」ガソリンターボ、ドライブ好きに勧めたい6MT
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一 2
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一 2
今回両モデルに搭載されたターボ付きのガソリンエンジンは、これまでの自然吸気仕様をベースとした2.5リッターの4気筒ユニット。「日本初導入」と記したのは、実は北米市場向けの大型SUV「CX-9」にはすでに搭載をされていたため。高圧縮比が特徴のマツダのガソリンエンジン群の中にあって、その値が10.5と欧州のライバルエンジンと比べてやや低めに感じられるのは、欧州よりもオクタン価が低い北米でのレギュラーガソリンに対応したユニットがベース、という事情と関係がありそうだ。
直線基調のクローズドコース内で短時間のみ、という条件付きではあったものの、ターボ付きのガソリンエンジンを搭載したCX-8の4WD仕様とCX-5のFWD仕様をテストドライブすることが出来た。「正しい排気量」のベースエンジンに過給を行うというコンセプトに基づき、「大排気量NAエンジン並みの過渡レスポンス」や「実用域での分厚いトルクと伸び感」を重視したという開発の狙いどころは、なるほどどちらのモデルでもしっかり体感が出来た。端的にいえば、「事前知識がない限り、それがターボ付きとは気が付かない人が大半だろうナ」という加速フィーリング。4気筒分それぞれにプライマリーとセカンダリーから成る排気通路を設け、セカンダリー側にはシャッターバルブを設置。その制御によって隣接する気筒の残留ガスを吸い出す「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」の掃気効果が、良い意味で「ターボらしくない」というそんなテイストを生み出す主な原動力でありそうだ。
比べれば軽量となるCX-5で活発な加速感が得られるのは当然だが、CX-8でもスタートの瞬間から力感は十分。6速仕様ゆえ変速時のステップ比は大きめであるものの、駆動力のタイトな伝達感が好印象なATとのマッチングも良く、こちらのモデルでも”物足りない感”は全く受けることがないのだ。
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