AMG GT Rサーキット試乗。GT Sから370万円プラスはバーゲンプライスだ
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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これほど豪快で荒々しい、しかも安心感を持って振り回せるクルマは滅多にない。それでいて速さを極めようとすると、ドライバーにそれなりのドライビング・スキルを要求する。敷居は低いが奥が深い走りを実現したAMG GT Rは、素晴らしい出来映えである。ドイツでは、19%の付加価値税込みで、AMG GT Sの僅か3万ユーロ(約370万円)高となる16万5410ユーロ(約2030万円)で販売されるが、この走りを考えるとバーゲンプライスである。極めてコストパフォーマンスに優れたスーパーカーだ。
「ハイパワー・エンジンや専用のエアロダイナミクス、軽量化、リア・ステアなどは、全てドライビング・プレジャーを最大化するために必要だから採用したのです。我々は、クルマが勝手に速く走るのではなく、ドライバーにスキルがあれば、よりハイレベルなドライビング体験ができるクルマを目指しました。A地点からB地点の間に存在する無限のディテールを、濃密に味わえるクルマに仕上がっていると自信を持っています」と、プロダクト・マネジメントを担当したヨルグ・レッツェル氏は語っていたが、彼らは本当に良い仕事をしたと言っていいだろう。
ヨーロッパでは2017年3月にデリバリー開始となるAMG GT Rは、日本には左ハンドル仕様が6月末頃に上陸する予定である。
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