新型A4・国内モデル発表 小沢コージが速攻試乗!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
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とはいえ最大の問題は実際の味わいである。まずはスタイルから見ていくと、まあやっと賛否両論あったフロントのシングルフレームグリルが板についてきたという感じだ。
正直、旧型A4は、2000年に入ってから導入されたこの“デカ口”がちょっと後付けっぽかった。確かにBMW、メルセデスに対抗するために、強力な個性を持つ顔にしたかったのもわかるが、今一つ全体のシンプルなラインと調和が取れてなかった。
しかし、新型A4はそのちょっと前に発表されたA5同様、抑揚の付いたややイタリアンなボディデザインを採用。全体に整合性が出て、こなれてきた感じがある。
その上、今回可能になった長めのフロントノーズと、短めのフロントオーバーハングがいい。微妙にFRのスポーツセダンっぽいテイストがにじみでて男っぽくなっている。なんというか、ちゃんと身体に筋肉が付いただけでなく、足まで長くなった感じ。やはり全体のプロポーションというのは、人もクルマもとても大切なのだ。
一方、インテリアのクオリティはさらに増した感じだ。インパネの樹脂、シートの本革、アルミパネル、各部合わせ目の精度、すべてが向上し、上級車種にのみ付いていたアウディ独自のインターフェイスであるMMIも導入されて、全体的にグレードアップした。
要するにアウディインテリアの良さというのは質感もそうだが、 その“高度に整理整頓”されてる感じにあったと思う。ドイツ人が作ったものらしく、すべての操作が理論的かつ人間工学的に出来ており、その幾何学的発想そのものがキモチいいのである。その結果生まれたものがMMIであり、やはり最新アウディにはコレがついてないとダメなのである。
ついでにどっかのラテンメーカーと違って、大型モニターも上手にインパネにインテグレートされてるし、さらにリアシートが広くなっただけでなく、480リッターの大型トランクもついて、まさにA4は今、BMW3、メルセデスCに真っ向から勝負できるクルマになったと思う。
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