カローラなのにこんなに良くしちゃっていいの? 全方位で進化した新「カローラクロス」に400万円超えの価格でも納得したワケ
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 122
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 122
マイナーチェンジした「カローラクロス」の評判がすごくいいですね。
YouTubeをチェックしたら、StartYourEnginesXの清水和夫さんも、LOVECARS!TV!の河口まなぶさんも、Ride Nowの島下泰久さんも、みなさん評価が高いです。
僕も自動車について書いたりしゃべったりする人たちと長い事お付き合いしているので、「あー、欠点をうまく丸めて表現しているな」とか「裏を返せばあっちは良くないってことかな」ってのがある程度わかっちゃうんですが、それを感じることがありませんでした。
そんなに評判がいいクルマはとっても気になる!というわけで、カローラクロスに試乗してみることにしました。
試乗車は、まもなく発売となるGR SPORTを除けば最上級のZ ハイブリッド 4WDです。1.8リットルエンジンにハイブリッドが組み合わされ、前輪が駆動されるとともに、後輪はモーターで駆動するE-Fourによる四輪駆動となっています。
車両本体価格は、368万9000円、オプション込みで409万2700円です。主なオプション品は、パノラミックビューモニターなどの安全支援表示などがセットで12万2100円(レーダークルーズコントロールなどのトヨタセーフティセンスや10.5インチディスプレイオーディオは標準)、パノラミックサンルーフが11万円、アダプティブハイビームが5万1700円、荷室にある100Vアクセサリーコンセント/非常時給電システムが4万5100円、フロアマットも意外にして2万8600円(販売店オプション)です。
カローラクロスが登場したのは2021年。そのときにも試乗しましたが、4年ほど前のことで、あまり覚えてません。年齢のせいとか頭の悪さもありますが、正直言って良くも悪くもあまり印象に残っていないというのが正しいかもしれません。
つまり、すべてが普通で、これ以上も不要だし、これ以下じゃ絶対ダメ、というカローラのレベルを保っているんだろうな、といういわゆる「普通のデキバエ」でした。
もちろんそれには、さまざまな部品で構成され、世界中の人に乗ってもらう前提で、生産や価格、安全基準、環境基準などをすべてクリアした上で実現させるのは相当高いハードルがあり、トヨタだからこそできるものと言えるでしょう。
それで、2021年当時は「カローラだからこれくらいでいいんだね」と納得していたのですが、今回は「カローラなのにこんなに良くしちゃっていいの?」と思えるほど進化していました。
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