アクア改良で低燃費トップ、G'sの走りは?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
面白いことに、インハウスとはいえ、「G's」のチューニングは生産モデルの仕様が決まった時点から煮詰め始める。メーカー内部なんだから、CADのデータや量産試作車の段階で情報をもらえば平行して開発できるのでは?と思いきや、現実はそうではないらしい。
「数値目標を設定してのチューニングならそれも可能かもしれませんが、『G's』ではドライバーがどう感じるかを重視したチューニングを施しています。そのためには、実際の量産車をベースに試行錯誤を繰り返してテスト走行をしないと、いざ、量産するときに狙いと仕上がりにブレが出てしまいます」と、開発陣は語る。それを避けるためにも、純然たる量産車をベースにコツコツと経験を積み上げて、感性に訴える部分を高めるのが「G's」流のチューニングだという。
正直なところ、1.5Lエンジンを積んだBセグメントと思うと、ノーマルの「アクア」の170~195万円はちょっと割高な気がするし、これだけ売れていると、街中ですれ違う回数もハンパない。しかしながら、ベース車と比べて35万円高で、スポーティな走りと個性的な外観を持つ「G's」が222万円で買えるなら、相対的にお買い得に見える。
私自身、カタログ上の燃費チャンピオン競争がこれ以上過熱することには賛成できない。「アクア」にしても37.0km/Lの低燃費性能は1050~1080kgの車両重量に限ったことで、1090~1140kgに重くなると途端に33.8km/Lへと燃費が"悪化"する。しかしながら、距離を走る人にとって、実燃費で33.8~37.0km/Lとはいかないまでも、コンベンショナルなガソリン車と比べて燃費がいいのはありがたいし、ガソリンスタンドに行く頻度が減るという精神的な効果も大きい。その上で、「G's」のようなクルマ好きが楽しめる走りや外観を演出したモデルを手頃な差額で設定したことで、「アクア」というモデル全体を俯瞰して見れば、幅広い層から支持を得られるバランスのよいクルマになっている。燃費重視のエコカーだけが売れる日本と嘆く向きもあるが、ハイブリッドのギミックや「G's」の走りや外観を好む"クルマ好き"も確実にいるわけだから、まだまだクルマもクルマ好きも捨てたもんではないってことだ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!