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アクア改良で低燃費トップ、G'sの走りは?

足回りの素性の良さを保ちつつ、乗り心地を向上

とはいえ、クルマ好きにとって、燃費競争だけでは面白くないのも事実。正直に言えば、私も「アクア」の発表時には、「ヴィッツとフロア前半を共有したボディにプリウスのハイブリッドを詰め込んだだけでしょ」という先入観を持った状態で試乗した。しかし、走りだした途端に目からウロコのごときものがぽとりと落ちた。まず、ボディからして違う。全長×全幅×全高=3995×1695×1445mmのボディサイズは、ヴィッツより110mm長く、5mm低いに過ぎないが、駆動用バッテリが搭載されるフロア中央部は新設されており、ホイールベースは40mmも延長されている。ヴィッツと比べてボディの剛性感が高い上に、重心を低めて、ホイールベースを延長したおかげで、やや固められた足回りにもかかわらず、しっかりと路面をつかんでトレースするような落ち着いた走りっぷりだった。

少々、話が横道に逸れるが、以前にカリフォルニア州の海岸線に沿って1600kmを走破するドライブに「プリウスC(日本名:アクア)」を連れだしたことがある。アメリカの荒れた路面からの入力を上手にいなしながら、ヒタヒタと走る様子はまるで欧州製コンパクトのようで頼もしかった。ヴィッツと比べると、いくぶん硬められた足回りではあるけれど、乗り心地はしっとりとしていて、長距離のドライブでも疲れなかった記憶がある。

ところが、開発陣と話してみて、己の"欧州ビイキ"に気付かされた。私は「路面からのインフォメーションがほどよく伝わってきて、乗り心地も悪くない。シュアな足回り」と感じたのだが、日本のお客さんからは乗り心地が硬いとの声が多かったそう。今回の改良ではショックアブソーバーのバルブに変更を加えて、入力に応じて減衰力が変化するセッティングとすることで「ゴツゴツ感を低めた」という。

実際、継ぎ目やマンホールといった大きな入力があるときの乗り心地は良くなっている。一方で、コーナリング時にはほどよくロールを許しながらも、粘って曲がっていく。こうしたシーンでは、元々の足回りの素性の良さはスポイルされていない。タイヤは従来のブリヂストン「エコピア」のままではあるが、カローラで採用した最新版へとアップデートされたことも、乗り心地の向上に貢献している。リム幅をあげることで、ガシッと踏ん張る設定になっているのだ。さらに、ボディの補強と遮音性の向上も同時に行っており、従来モデルで感じた高周波帯のエンジン音の侵入もかなり抑えられている。それらの相乗効果もあわせて、走りの質感が高められたに違いない。

走りだしてすぐに感じた乗り心地の変化に対して、加速時にパワートレーンから感じるフィーリングに大きな変化はない。74ps/111Nmを生む1.5Lエンジンと61ps/169Nmを生む電気モーターを組み合わせたハイブリッド機構のシステム出力が100psであることに変化はないのだから、当然といえば当然だ。が、37.0km/Lへと低燃費化しつつも、動力性能に変化を感じない点を評価すべきだろう。

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