アクア改良で低燃費トップ、G'sの走りは?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
試乗会の拠点となった富士スピードウェイのパドックに並ぶ「アクア」の隊列の中で異彩を放っていたのが「G's」だ。クローズドのエリアに限っての試乗だったが、はっきり言って「G's」が"ベストバイ"である。「G」グレードをベースに、専用の大型グリルやエアロバーツなどが奢られており、アグレッシブな外観になっている。内装では、アルカンターラにシルバーのステッチが入った専用スポーツシートや革巻きステアリングホイール、アルミペダルやエアコンのダイヤルまで専用のスポーティなデザインに変えられている。
約25mmローダウンした専用のサスペンションも、私のように90年代の北関東で青春を過ごした世代には嬉しいポイントだ。当時は、サードパーティのパーツを後付するか、コイルを一巻き半カットのような違法改造をしなければ羨望の眼差しを集められなかったものだが、メーカーの工場を出る段階でポテンザの195/45R17なんて薄いタイヤにアルミを履いてローダウンしているとは、時代も変わったものよのう…などとうっかり昔話をしそうになる。が、今どきは、こういう方がコンビニ感覚でウケるのだろう。
走ってみての印象は、「さすがインハウスのチューニング!」と感嘆符をつける出来である。「G's」の法則に則ってパワートレインはオリジナルのままだが、ボディはメーカーじゃないと触れられないようなところに着実に手が入っている。フロントサスペンションメンバーの後端とフロアセンターにブレース、リアバンパーにリーンホースをそれぞれ加えて、ロッカーフランジとドアの開口部にスポット溶接の打点を増している。後付でロワーバーやタワーバーを入れたところで、基本骨格の強化にはかなわなそうだ。専用チューニングを施されたサスペンションは車高を約25mm低めるだけではなく、ばね定数が2倍に強化されている。ボディの補強と相まって、乗り心地の犠牲を最小限に抑えつつ、操舵に対する応答性を高めて、キビキビとした印象のハンドリングを生み出している。
専用のスポーツシートはノーマルより着座位置が少々高いものの、座面とバックレスト共にホールド感が高められており、当然、ノーマルのエコタイヤよりもポテンザの方がグリップ力が高い。「G'sのセオリーを破って、パワートレインのスープアップをはかったら、赤城山の下りで結構攻められるなぁ」なんて夢想してしまう。カローラFXやワンダーシビックで峠を攻めた世代の記憶と照らし合わせると、走りがそこそこ面白くて、燃費がいいのも嬉しいところ。だって今はもう、峠を走るガソリン代のためにバイトをして、洋服を買うお金があったらオイルを替えちゃおう!なんて時代じゃない。地方に住んでいても、スマホに最新アプリをダウンロードして、最新ファッションがネットで手に入る時代なのだ。いくらクルマ好きでも一点集中ってわけにはいかないから、低燃費に越したことはない。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!