新型クラウン、ベストバイは一体どれなのか?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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新型クラウンのラインナップは以下のようになっている。まずボディにロイヤルシリーズとアスリートシリーズの2種類があり、これらは一目瞭然のグリルに加えてフロントフェンダーなどの造形も異なっている。それにパワーユニットが、2.5リッター直噴V6、3.5リッター直噴V6、2.5リッター直4+電気モーターによるハイブリッドの3種類。ロイヤルには2.5リッターとハイブリッド、アスリートにはそれに3.5リッターを加えた3車種があり、いずれのボディにも2.5リッターV6の4WDという寒冷地用モデルが用意される。
最初に乗ったのはロイヤルの2.5リッターV6だったが、ひとことでいってこれは、普通に足にするのにほとんど文句のないクルマだと思った。203psを発生する2.5リッター直噴V6は、6段ATとの組み合わせで1500kg台の車重を常に必要にして充分なだけの勢いで加速させ、なおかつ満足すべき滑らかさと静けさを提供してくれる。
だが、ロイヤルシリーズで最も印象的だったのはその乗り心地で、適度にソフトにしてフラットでもあるそのライドは、いい意味でこれまでのクラウンのイメージと違うものを僕に感じさせた。ダンパーはかつてのトキコを合併吸収したヒタチ製の非可変式だというが、どうやらそれがいい仕事をしているらしい。
テストルートにあったワインディング部分で味わったハンドリングも、特にスポーティではないけれど素直でしかも安定したもので、腕達者ならコーナーの連続を愉しむことも充分に可能だと思った。ただし、個人的にひとつ残念だったのは、シートの座り心地が僕の好みに合わなかったことだ。
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