BMW X4はスポーツカー並の走りと高級車並の快適性を両立してX3を引き離す
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:BMWジャパン
少し整理しておくと、現在のBMWの新規プラットフォームは、FR系と、MINIと共用するFF系の2種類のみ。上屋とも言えるボディの形状は様々だし、使用する素材もモデルごとに異なるので乗り味に相応の差はあるが、5シリーズの乗り味がしっとり上質になったのも7シリーズと同じプラットフォームを使ったことが大きく関係する。昨年フルモデルチェンジしたX3も同様に乗り味が上質になった。
X4も同様の進化を遂げた。先に言っておくとプラットフォームの共有化は乗り味が洗練される利点がある一方、価格上昇も懸念される。より小さなモデルの場合、過剰性能分のコストを払うような面もあり、現にX3も日本では高くなってしまった。X4はX3よりもプレミアムな位置づけだから、プライシングに関しては心配だ。
ちなみにX4はボディもX3より幅が広く長い。この伸びやかなロー&ワイドフォルムが迫力をもたらしている。リアのトレッドは30mmも拡大し、そのリアに向かい各エッジラインが収束してオーバーフェンンダーの張り出し感が強調されている。要は台形フォルムが明確で、先代よりもカッコいい。
一方、室内はメーター周りのデザインが異なる程度で、基本はX3と同じ作りなのが若干寂しい。もっとコクピット感や豪華さなど、クーペらしいキャラクターを外装のように出しても良かったと思う。
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