【ズルい？】社長はみんな知っている愛車を「経費で落とす」の実態。どんな車でも大丈夫なわけではない？

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仕事の移動にポルシェを購入…経費で落とせるのか？

経費計上するためには「業務で用いること」が大原則であり、たとえ会社の代表取締役であったとしても、個人のために用いるものを法人の経費とすることはできません。

たとえば、法人名義で購入したクルマが実際には私用でのみしか使用されていない場合には、税務署によって経費の計上が否認されてしまう可能性が濃厚です。

さらに、悪質な場合には「脱税」として刑事罰の対象となることもあります。

もちろん、適切な節税については国税庁も推奨しています。また、経費計上できるクルマについては、基本的に制限はないとされています。

かつては、「2ドアのクルマは経費で落とせない」「メルセデス・ベンツはよいが、BMWやポルシェは経費で落とせない」といった「都市伝説」がささやかれていましたが、近年では「業務で用いること」という大原則が担保されていれば、ボディタイプやブランドが理由で経費の計上が否認されるケースは少ないようです。

一例を挙げると、複数店舗を構える飲食店のオーナーが、店舗間の移動のためにスーパーカーを用いることは問題ないと言われています。

ただし、酒屋が「配送用のクルマ」としてスーパーカーを選ぶなど、明らかに業務用途にそぐわない場合には、経費計上を否認される可能性が高いことは言うまでもありません。

さらに、そのクルマを購入したことで法人が大赤字になるなど、期待される利益とクルマの価格が釣り合っていない場合にも、経費計上が否認される可能性があります。

結局のところ、高額なクルマを「経費で落とす」ためには相応の儲けが出ていなければならず、そういった意味では決して楽な道ではなさそうです。

（終わり）

（写真：アフロ）