アルファMiTo試乗記後編 コンパクトの頂点に認定?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:FCAジャパン
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で、何が驚きかといえば「アルファDNA」でDを選択すると、それは他のスポーツモデルのようにESPをオフにした時の方が速い、とはならないこと。エンジニアいわく「テストしてもESPオフよりDの方が速いし楽しい」という。つまり電子制御による挙動の管理をしつつ、走りの速さ・楽しさ・気持ちよさを損なわない見事な融合がなされているのだ。
コーナーが迫りブレーキを残しつつ操舵すると、スウッと気持ちよくリアが流れていく。向きが変わったところでアクセルを踏み抜くと、グンと前へ押し出される。そんなドライビングはまさに痛快の極み。しかもそれほど刺激的にも関わらず、安全・安心が担保されているのだから素晴らしい。素直に「これは買いたい!」と思ったほどだった。そして僕はミートを、現在売られるコンパクトカーの頂点に輝くモデルに認定したのだ。
ちなみに今までの頂点は「フォード・フィエスタ」と「フィアット・グランデプント」。それに「スズキ・スイフト」が続いていた。そんな中でミートはベースのグランデプントを凌ぐ、コンパクト・ハッチの真骨頂といえる走りの楽しさ気持ちよさを存分に表現していたのだ。この辺りはさすがアルファロメオ。いまだ走りの味付けに関しては、“黄金のお尻”を持つエンジニアの強い声が残されているからこその仕上がり。日本のコンパクト・ハッチも環境性能や経済性だけでなく、こうしたエンターテイメントの部分も見習って欲しい。そうすれば、メーカー自ら「クルマ離れが…」という本末転倒なコメントをせずに済むワケで。
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