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アストンDBS・海外試乗後編、3276万円は妥当!?

昼と夜、見事に演出された2面性に乾杯!

しかしである。所有することで得られる悦びが、コーナリングや鮮烈な加速だけに留まらないところが、イギリスの貴族的スポーツカーブランド、アストンマーティンらしいところだ。まず、新生アストンの2代目デザインディレクター、マレック・ライヒマンが手掛けたDB9ボディのDBS化が、見事成功しているのが好ましい。フロントグリル周辺、前後フェンダー、サイドスカート、トランクリッド、レーシングモデルのDBR9を彷彿とさせるカーボン製ディフューザーがビルトインされたテールエンドなどによって、DBSはベースになったDB9よりもぐっとアグレッシブな雰囲気を身につけている。

もちろん変化の手はインテリアにも及んでいる。まず2プラス2の4座だったDB9と違って、DBSはリアシートだった部分がラゲッジスペースに改装された純2シーターになり、しかもその2座のシートも電動リクライニング可能なスポーツシートが標準、クッションの薄いバックレスト一体式の軽量バケットがオプション設定されるなど、DB9よりずっとスポーツ色の強い仕上げになっている。さらに、DB9ではウッドパネルが張られるセンターコンソールの部分も標準がシルバー、オプションがブラックで仕上げられ、ここもスポーツ調に統一される。しかもアストンはドラマチックな演出も忘れていない。V12エンジンの始動は、センターコンソールのやや上方中央に設けられたクロームでトリムされたスロットに、サファイア製のイグニッションECUを差し込んでそれをさらに一段と深くプッシュするという、なにやら意味あり気な行為によって達成されるのである。

アストンマーティンDBSはつまり、ADSとDSCを「トラック」モードにセットして箱根や伊豆のワインディングロードをカッ飛んだ日の夜に、銀座や六本木に出没することも留意して仕立てられた、遊びを知る大人のためのスーパースポーツなのである。そう考えると、3276万円という豪勢なプライスも意外と妥当なものに思えてくる。

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