ロータスエヴォーラ試乗 ポルシェ911と勝負!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
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ところで、ポルシェ911カレラは同クラスのスポーツGTの世界標準機として連れ出したもので、この試乗のメインはあくまでロータス・エヴォーラだと考えていただきたい。エヴォーラはエリーゼとその派生モデルのエキシージを主製品とする今日のロータスで最大のモデルであり、その特徴はミドエンジンながら2+2座のシート配置を実現していることにある。そういえば、おそらく御大チャップマンのアイデアだが、1960年代のロータスの名作、1.6リッターFRライトウェイトスポーツのエランにも、エラン+2なる車名の2+2座モデルが、家族持ちのためのエランとしてラインナップされていたものだった。
とはいえエヴォーラは、エラン+2のような、単なるエリーゼの拡大版ではない。アルミ製のバスタブ型シャシーにFRPボディを被せるという基本構造はエリーゼやエキシージと同じだが、ホイールベースはエリーゼの2300mmに対して2575mmと別物の長さだし、トレッドも特にフロントはエリーゼより100mm以上も広い。さらに決定的に違うのは、ミドシップに横置きされるエンジンがエリーゼのような直4ではなく、V6であることで、排気量も1.8リッターから3.5リッターへと大幅に拡大されている。直4もV6もトヨタ製エンジンをベースにし、ロータス流チューンを施して使っているという点は同じだが。
それに加えてもうひとつのエヴォーラの特徴が、すでに何度も書いているように2+2座のシート配置を持っていることだ。2+2座のスポーツカーやクーペは珍しくもないが、エヴォーラが傑出しているのはミドエンジン配置とそれを両立させていることだ。リアシートを備えるミドエンジンの市販車、ディーノ308GT4をはじめとして昔はあったが、現在はエヴォーラだけだろう。ただしそのリアシートはあくまで+2仕様で、小さい子供もしくはチャイルドシートを使う幼児しか座れないが、それでもあるとないとでは使い勝手がまるで違う。最初から人間を座らせる用途を想定しない人のために、リアシート部分を広い手荷物置き場とした2シーター仕様が用意されているのは、いいアイデアだと思う。
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