吉田匠×新ボクスター&理想のボクスター論
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
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1月の下旬、ドイツとイタリアに跨るポルシェのプレスツアーに参加してきた。まずは本社のあるシュトゥットガルト近郊ツッフェンハウゼンに、なんと1億ユーロを投じて新装成ったポルシェ・ミュージアムのお披露目に立ち会うために南ドイツを訪れ、そこから今度はチャーター機でイタリア半島の南西に浮かぶシチリア島に飛んだ。そこではケイマンに続いてフェイスリフトを受けた新型ボクスターが、僕らジャーナリストを待っていた。100年に一度といわれる経済危機のさなか、もちろんポルシェにもその影響は及んでいるが、それを振り払うかのような彼らの活気ある対応が、僕らを勇気づける。
ところで、なぜシチリア島かといえば、ひとつはこの時期、南イタリアならば気候が温暖だから試乗の舞台に適していること。もうひとつは、かつてシチリア島を舞台に繰り広げられていた「タルガ・フローリオ」という名のスポーツカーのロードレースで、ポルシェがめっぽう強かったこと。その2つが理由だ。
後者について補足すると、1956年のレースで3リッターを超える排気量のフェラーリをはじめとする地元イタリア勢をすべて破って、わずか1.5リッターの550スパイダーが総合優勝したのを皮切りにポルシェはタルガ・フローリオで幾多の勝利を記録、最後のチャンピオンシップレースとなった1973年にも911カレラRSRが総合優勝していた。つまり、狭くて曲がりくねったシチリア島山間部の公道を閉鎖しておこなわれたタルガ・フローリオは、ボディが軽量コンパクトなうえに俊敏で正確なハンドリングを持ったポルシェにとって、まさに絶好の戦いの舞台だったわけだ。
そのタルガ・フローリオで勝った550A/1500RSスパイダーと同じミドエンジン配置のオープン2シーターであり、しかも550およびその後継モデルである718RSスパイダーからスタイリングのモチーフを採ってデザインされたのがボクスターなのである。
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