王者「N-BOX」譲りの魅力でユーザーからは高評価も…ライバルの後塵を拝す軽商用車「N-VAN」の置かれた現状とは

ホンダ N-VAN

商用利用だけでなく普段使いでのニーズも獲得

あるホンダの販売店担当者は、次のように話します。

「N-VANは登場から年月が経過していることもあり、軽自動車全体で見ると特に人気の高いモデルとは言えません。

しかし、商用車としての法人契約が多く、一定の需要を維持している点が特徴です。

グレードは『G』『L』『ファン』の3種類が設定されていますが、商用車として使用される場合は、価格が重視されることからベースグレードの『G』や中間グレードの『L』が選ばれることが多くなっています。

N-VANはどのグレードでも積載性に大きな差はなく、荷物を効率的に運べる構造は共通しているため、購入者は価格を基準に『G』と『L』を選択する傾向が強く、コストパフォーマンスを重視した選び方が一般的です。

一方で、仕事とプライベートの両方で利用される場合は、最上級の『ファン』が人気です。

『G』『L』と比べボディカラーの選択肢が豊富で、フロントライトに円形のモチーフがあしらわれるなど、全体的に可愛らしい印象を持つことから、普段使いしやすい点が評価されています。

ボディカラーは、『ボタニカルグリーン・パール』が特に人気で、『商用車っぽく見えないのが気に入っている』というお声もいただいています。また、スマートキーの採用や、後部座席にヘッドレストが付くなど、乗り心地や快適性も備わっています。

『ファン』のみターボ付きエンジンを選ぶことができますが、街乗りメインであればターボなしを選ぶお客様が多く見られます」