【日本上陸はいつだ?】トヨタが新型「C-HR+」、「bZ4X」、レクサス「RZ」でBEVのラインアップ強化を発表
掲載 carview! 文:杉山 元洋 30
掲載 carview! 文:杉山 元洋 30
最後は、2022年にレクサスブランド初のバッテリーEV(BEV)専用車として登場したプレミアムミドルサイズSUV「RZ」の改良版です。
RZは今回が初のビッグマイナーチェンジということもあってかなり注目されています。
バッテリーEVシステムを全面刷新し、航続距離が20%も伸びるだけでなく、充電時間も短縮するなど、EV車のコア性能をしっかり向上。
また、四輪駆動力システムの「DIRECT4(ダイレクト4)」のブラッシュアップを行うことで、レクサスが目指す自然で気持ちの良いドライブフィール「レクサス・ドライビング・シグネチャー」をさらに深化させたとのこと。
基本性能を着実に高め「さすがはトヨタ」と関心させられますが、ネットユーザーの注目を集めているのは電子操舵システムの「ステアバイワイヤシステム」。
航空機の世界では「フライ・バイ・ワイヤ」と呼ばれ、すでに20世紀に一般化されていました。トヨタは市販モデルに組み込むことで、「人とクルマの対話を加速させ、新たなドライビング体験をもたらす」と説明しています。
注目すべきは、「ステアバイワイヤシステム」採用のメリットは、ドライブフィールの変革だけに留まらないということ。
従来の機械式ハンドルシステムに必要だったシャフトなどが不要になるため、物理的な制約から開放されることでクルマ全体の設計の自由度が上がります。2013年にスカイラインが採用したシステムでは、故障時のバックアップとして機械式機構も備えていましたが、法改正や技術の進歩によって晴れてこの点もクリアになったわけです。
つまり、RZの試みが成功すれば、今後作られる自動車のエクステリアデザインにまで大きな変革が起こると期待されるわけです。
「ステアバイワイヤ」という語感のカッコよさだけでも十分シビレてしまいますが、SNSでは「ついにクルマの世界に電子操舵技術がやってきた」「EVはステアリングも電子化でなくちゃね」という声も見受けられ、新技術への期待感が高まっている模様。
今回登場した3台とも日本国内への導入は不透明ですが、トヨタだけでなく、自動車の未来を占う重要なモデルとして引き続き注目されそうです。
(終わり)
(写真:トヨタ、レクサス)
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