新型ディスカバリーは先進技術満載でレンジローバーに迫る性能を手に入れた
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:望月 浩彦
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ハンドリングも好印象だった。キビキビ感とかダイレクト感はないものの、ステアリングは微少舵角からきれいに反応するし、さらに切り込んでいったときのノーズの動きとロールもピタリとシンクロしているため、車高の高いクルマにありがちな不安感がまったくない。定常旋回に入ってからのライントレース性も抜群で、荒れた路面にさしかかってもラインの乱れは最小限に抑えられる。さすがにワインディングロードをガンガン飛ばす気にはならないが、限界の7~8割程度のペースで流しているときの扱いやすさ、気持ちよさにはかなりの高得点が付く。
さらに特筆したいのが荒れた路面での乗り心地だ。良路での乗り心地ももちろんスムースなのだが、路面が荒れてきても乗り心地がほとんど悪化しない。大きめの段差や凹凸に備えて身構えても、いともたやすく衝撃を吸収し、上質な乗り心地を保ってくれる。冬場にはスキーのゲレンデとして使われているオフロードも走ったが、細かい凹凸をなめていくようなスムースな足回りと、強い入力にも微動だにしない強靱なボディが印象的だった。今回はほとんど出る幕がなかったが、さらにシビアな悪路走行時には、エンジン、ギアボックス、サスペンション、ディファレンシャルギアなどを最適化するテレインレスポンス2オートや、オフロード走行用のクルーズコントロールとも言うべきオールテレイン・プログレス・コントロールがドライバーを最大限サポートしてくれるだろう。
試乗を終えエンジンを止めると車高が15mm下がり、ドアを開くとさらに25mm下がって乗降性を高めてくれた。そう、新型ディスカバリーは、最後の最後まで「そこまでやるか!」という驚きを提供してくれるクルマだった。プレミアムSUVとして眺めた場合、レンジローバーほどのブランドバリューはないかもしれないが、それをわかった上であえてディスカバリーを選びサラリと乗りこなすなんて相当カッコいいと思う。さすがにこれほどのボディサイズだと街中では手に余るが、スポーツやキャンプやセカンドハウスなど、週末のレジャー用途がメインなら大きさは逆にメリットになる。クルマ自体もさることながら、僕が心の底から憧れを抱いたのは、ディスカバリーの長所を余すことなく引き出せる、そんな豊かなライフスタイルだ。
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