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ジャガーXF試乗・国内編 吉田 匠×新生ジャガー

印象的なSV8の剛性感、だがどこにジャガーを…?

続いて乗ったのは4.2 Premium Luxuryだったが、304psと421NmのV8を積むこれは、3.0より50kgだけ重い1800kgのボディを気持ちよく加速させる。V8モデルなら、爽快さを感じるだけのパフォーマンスを発揮する、ということだ。サスペンションは3.0より若干硬く感じられたものの、これも乗り心地は充分に快適だった。ただし3.0と比べてボディが若干緩い印象をうけたのは、個体差によるものだろうか。3.0よりもフロントが重いにもかかわらず、コーナーでのアンダーステアが軽いのも好ましい。

最後はSV8を走らせたが、これはなかなか印象的なクルマだった。まず426psと560Nmを叩き出すスーパーチャージド4.2リッターV8が鮮烈で、踏み込めば“ギューン”というチャージャーの唸りを発しつつ、1900kgの車重を胸の透く勢いで加速させる。つまり、直線を飛ばすだけでも明確な悦びが得られる、マッチョなスポーツサルーンなのである。

だが、もっと驚いたのはボディとシャシーの剛性の高さだった。SV8は標準で20インチのピレリPゼロを履いているが、少なくとも箱根で遭遇した不整路面程度では、タイヤが上下動してもボディはビクともせず、硬めだがスムーズな乗り心地を保ち続ける。と同時にそのハンドリングも、パワフルなわりに顕著なアンダーステアを感じさせないもので、腕に覚えのあるドライバーならワインディングを存分にエンジョイできるはずだ。

というわけでジャガーXF、なかでも特にSV8は印象に残るクルマだった。しかしその反面、そのどこがジャガーなのかと尋ねられたら、ルックスに関しても乗り味に関しても、即座に確たるポイントを指摘するのは難しい。特に僕のような、黄金期のジャガーを経験し、その味を知っている者にとって、XFにジャガーらしさを見い出すのは簡単なことではない。だがその一方で、かつてのジャガーを知らない人を説得するのは、そう難しくはないはずだ。XFこそ新しいジャガーそのものだと、断言すればいいからである。

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