【いつまで待たせる!?】クラウンエステート度重なる発売延期のワケは盟友ハリアーのモデルチェンジにアリ?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 44
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 44
クラウン エステートの発表が延期されている背景について、ある業界関係者は次のように指摘します。
「『日本の世論が落ち着くまで新車の発表は控える』という戦略を取っているという側面は、確かにあると思います。ただ、それと同時に、ハリアーをめぐる問題が影響している可能性もあると思います。
北米では『ヴェンザ』の名称で販売されている『ハリアー』ですが、残念ながら、その売れ行きはかんばしくなく、年間販売台数は日本の半分程度です。
一方、ヴェンザを除くと、このクラスに北米トヨタのプレミアムSUVがありません。そこで、一刻も早くクラウン シグニアを投入する必要があったわけですが、それによりヴェンザの販売台数はさらに減少することが予想されます。
そうなると、日本向けのハリアーの割当台数が増える可能性が濃厚です。そういったなかで、ハリアーと性格の近いクラウン エステートを発売してしまうと、ハリアーの販売状況に大きく影響を与えることは言うまでもありません。
恐らくトヨタとしては、ハリアー/ヴェンザはかなりの台数の生産を予定したと思いますので、ある程度の台数が販売されるまでは、クラウン エステートの発売は見送られるのではないでしょうか。
実際、ハリアーのマイナーチェンジの予定も後ろ倒しになっていると言われています。一連の不正事件の影響もさることながら、クラウン エステートと新型ハリアーには、そのほかのモデルとはまた異なる事情があることは間違いなさそうです」
(次ページに続く)
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