「どんどん尖っていきたい」世界で戦うドリフト女子、始まりの地 お台場へ【下田紗弥加 独占インタビュー】

ベスト16は最低限。もっと何とかしたかった

――色々あった中、土曜日はベスト16で追走に残りました。手応えはどうでした？

下田選手：まだまだ私自身がエビスの西コースを攻略しきれていなくて、1日目も2日目も、足を引っ張っていたのが1番最後のヘアピンの第5セクター（5セク）だったんですね。それ以外は全部点数がいいのに、5セクで足引っ張っちゃって……そこが鬼門になっていたんです。

振り返しのヘアピンなので一見難しくないように見えるんですが、あそこは傾斜が付いていて、かつバンクになっている。手前でパーンって振ると審査ゾーンまで届かないし、奥でパチーンと合わせるとコースアウトしちゃう。

いま出せる点数が97点台で、この完成度だと98点台に乗せるのは厳しいと思っていたので、日曜日は土曜日よりももっと攻めたんです。進入から5セクまではいい点が出ていたけど、頑張って奥でパチーンってやったら失敗しちゃいました……。

――色々あった中、ベスト16に残れたのは逆に自信にも繋がるんじゃないですか？

下田選手：こういう競技なので、ある程度トラブルは付きものだと思っています。もちろん本番までの準備は一切妥協せず万全に備えますが、もしトラブルで走ることができなくてぶっつけ本番でも、それでもしっかり結果を出すということがドライバーの仕事だと思っています。なので、私としてはもうちょっと何とかしたかったというのが本音です。

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