ライバルはゴルフGTI。新たなスポーツグレード「128ti」はBMWのスポーツ精神がフィルターなしに味わえる
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 114
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 114
日本で販売されている「BMW 1シリーズ」(F40)を見るとエントリーモデルのガソリン仕様「118i」(140PS、334万円)、ディーゼル仕様の「118d」(150PS、385万円)の上はいきなり「M135 xDrive」(320馬力、633万円)となっており、その間にたとえば「VW ゴルフGTI」(245PS、424万円)に相当するモデルは存在しない。
実はドイツも同じような事情で、この間を埋めるモデルが渇望されていた。そこでBMWが新たにドイツで発売したのが「128ti」だ。
BMWファンであれば“ti”と聞けば1968年に登場した「2002ti」を思い浮かべるはずである。「ti」の意味するところは「トゥリズモ インテルナツィオナーレ」すなわち「国境を越えてのツーリング」であった。当時は(そして今も)、ドイツではイタリア語の方が響きが良く、様々な商品名、特にクルマの名称に広く使われていたのだ。
当時のtiは2基のソレックス ダブルチョーク キャブレターを装備し、シングルキャブの2002(100PS)とインジェクション(130PS)の中間である120PSを発生、最高速度185km/hを誇った。実はレポーターはドイツ滞在時に69年式に乗っており、文字通りヨーロッパ中を走り回ったのちに、日本に持ち帰った。当時はスーパーカーブームで何度もエンブレムを取られそうになったのは懐かしい思い出である。
今回発表された128tiに用意されているエンジンは「M135i xDrive」に搭載されている2L 4気筒(開発コードB48)ツインスクロール・シングルターボで、基本的には同一だが最高出力は265PS、最大トルクは400Nmとへとデテューンされている。トランスミッションは8速ステップトロニック(トルコンAT)のみでMTは用意されない。
スポーツモデル専用のブラックアウトされたキドニーグリル、バンパー下に広がるワイドな開口部はM135iを彷彿させるが、左右のエアカーテン用インテークにはオレンジのアクセントが入る。このアクセントはtiのロゴを従えたサイドシル、リアスカート両脇のアウトレットにも入り、ディフューザーの左右に直径90mmのエグゾーストパイプが並ぶ。
標準装備のタイヤは前後共に225/40R18で、通常ならばミシュランのパイロット スポーツ4も選択可能だが、まだ冬が明けないドイツゆえにテスト車にはコンチネンタルのウィンターラジアルが装着されていた。オプションでは235/35R19も装着可能である。ブレーキはMスポーツから移植された真っ赤なキャリパーをもつベンチレーテッドディスク(360mm/300mm)が標準で用意されている。
インテリアは赤いステッチの入ったMデザインのステアリングホイール、シートそしてセンターコンソールにもtiの文字が並ぶ。コンソール上のスターターボタンを押してB48ユニットを目覚めさせ、まずはDレンジでスタートする。空車重量は4WDのトップモデルよりも80kg軽い1445kg(DIN)でクイックなダッシュを見せる。メーカーの公表値では0-100km/hは6.1秒、最高速度は250km/hでリミッターが介入する。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!