【走りも上質感も全部のせ】日産「ノートオーラ」に“本気のオーテック”が爆誕。「オーラニスモ」との違いも調べてみた

オーテック スポーツスペック

足回りも制御系も専用開発したニスモの技術力

開発ではオーテックとニスモ双方を知るテストドライバーが走行を繰り返し、共有できる部分は共有しつつ、それぞれにふさわしい性能が提供できるよう、ドライブモードのひとつひとつにいたるまで整合性を図り、商品の独自化を図ったそうです。

スポーツスペックの足回りはオーラニスモと同仕様のショックアブソーバーとバンプラバーを使いながら、減衰を独自設定し、リアは応答性に優れるモノチューブ式です。専用スプリングで車高を20mm下げ、フロント約30％／リア約40％のバネ強化によりロールを抑えつつ乗り心地も確保しました。

タイヤは、オーラニスモが0.5インチ幅広リムのホイールに、優れたコントロール性能に定評のあるミシュラン「パイロットスポーツ4」を採用しているのに対し、スポーツスペックは静粛性に優れた17インチのミシュラン「e-プライマシー」を採用し、日常快適性を重視していることが分かります。

パワーステアリングのアシスト量やVDC介入タイミングも専用化し、自然なハンドリングを追求しました。ビークルコントロールモジュールを再調整し、エコ／スタンダード／スポーツの各モードで最適なトルクを供給。後部補強にはヤマハ製パフォーマンスダンパーを装備し、細かな振動を吸収して後席の快適性も高めています。