帰巣本能を満たすボルボ V50×ロッククライミング
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
肝心のロッククライミングだが私たちは初日、ちょっとしたボルダリング、つまり専用のクライミングシューズと素手で切り立った岩肌を登る練習をして、小川山のテントで一泊、翌日の本番に備えた。本番とは小川山では有名な“マラ岩”と言われるほぼ垂直な20mの崖を登ることで、今回は安全のためにトップロープ、つまり真上からロープで体を確保しつつ登ったわけだが、これが怖いの怖くないのって、まさしく人生初の経験であった。
前日のボルダリングでも十分に難しいと感じていたのだが、そんなレベルじゃない。ボルダリングが技術8割の度胸2割だとしたら、ロープクライミングは技術8割の度胸80割!よく分からない表現だとは思うが、技術的に難しい上、その10倍ぐらいの恐怖心を伴うのだ。マジメな話、私は撮影が無かったら途中半分で投げ出していたと思う。ハッキリ言ってそれくらい怖かった。どっかの栄養ドリンクのCMで、壁を登りながらファイト~イッパーツ!! なんてやってる若いタレントがいたが、マジメな話、尊敬に値すると思った。これはハンパじゃない。自分がこれまで培った概念を打ち壊されるぐらいの体験だ。
これぞまさしく究極のメンタルスポーツ。ロープが無ければ一晩で白髪が十倍に増えてもおかしくないくらいだ。
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