WRX STIとシビック タイプRをサーキットでガチ対決させる
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:望月 浩彦 1
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:望月 浩彦 1
これに対してシビック タイプRは、新世代プラットフォームによるシャシーの高性能とエンジンの速さ、そして様々な制御の巧みさが相まって、WRX STIと比べると軽い操作系で操って速さを生み出すあたりにデジタル的な感覚がある。そしてこれによって、情緒よりもとにかく速さを生み出している存在と感じられたのだった。
現在、最新モデルであるシビック タイプRと、既に登場から3年が経過したWRX STIの間には、様々な差があるのは事実だ。特にその速さに関しては、やはり新しいクルマにアドバンテージがある。
しかし、そこで改めて気づかされるのは、かつてWRX STIが情緒よりも力と速さ重視だった頃には気づかなかった(というよりは当時は速すぎて気づけなかった)、スバルのテイストが存分にあること。ボクサーの回転感しかり、このエンジンを積むからこその回頭感しかり、そしてAWDを使って進化させてきたハンドリングなどに、存分なスバルらしさがあることに気がついたわけだ。
そして今回、何より良いことだと思ったのは、シビック タイプRがそのコンセプトを変化させて、WRX STIと並び立ち、さらにはアドバンテージを見せる位置につけたこと。
FFとAWDという駆動方式の違いこそあれ、2.0Lターボエンジンを搭載するホットなスポーツモデルとしては、今後はお互いを意識していく可能性が生まれたからだ。
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