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プレマシーOEM車に、日産の経営戦略をよむ!

開発コストの削減はユニークなオリジナルに還元される

今回、たまたまCOOの志賀さんにこうしたOEMについて話を伺う機会が得られたが、志賀さんはOEMについてこんな風に言っていた。「OEMには“つなぎ”のイメージがありますが、決してそれだけではありません。以前そこにあったウチのモデルを購入していただいたお客様が買い替えの時にも困らないように同クラスをラインナップする必要もあるわけです。またOEMを行うことで学んだことが多々あります。結果単にOEMを扱うだけでもいけないと判り、NMKVを立ち上げました」

つまり、OEMの背景には次へのステップがあることにも期待できる、ということだ。これは僕の勝手な解釈だが、OEMで得た開発コストの削減は後にユニークなオリジナルに還元されると思っている。つまり、ここで空気を読んで判断したことが次の何かの活力になるように思えるのだ。

そしてメーカー目線でなく、我々ユーザー目線から見ても、僕自身は例えば今回のラフェスタのようなOEMなら納得がいく。さらに軽自動車に関しても今後を見据えると期待ができる。

世の中的には今、溢れる情報やリソースをいかに上手く仕分けしてアレンジし、自分のものとして取り込んだり、それらを元にオリジナルを作り上げていけるかが勝負となっている。また同時に何事に関しても、メリハリを付けて取捨選択していかなければ生き残れない状況でもある。それは自動車の世界も全く同じ事。いかにしっかりと戦略が描けて戦術として活かせるかが自動車メーカーの未来を決める、ともいえるだろう。

そう考えたとき、日産の巧みなアレンジ能力とそこから思考される新たな流れは、確実に未来を見据えたものとして見える。とても合理的で洗練された経営力、と思えるのだ。

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