プレマシーOEM車に、日産の経営戦略をよむ!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
既にご存知の方も多いだろうが、今回取り上げる日産ラフェスタは、マツダ・プレマシーのOEM車だ。
OEMとはオリジナル・エクイップメント・マニファクチュラーの略。つまり外部製造委託とか相手先ブランド製造と言われ、他社ブランド製品の製造または他社製品の自社ブランドでの販売を行う企業という意味あいを持っている。
クルマの場合のOEMは、同じクルマながらも販売するブランドのロゴだけ変更する…という、いわゆる“バッジ違い”が一般的な手法。だが、今回取り上げるラフェスタの場合はそれよりは手が込んでいて、ボディパネルは日産オリジナルのデザインを採用する。だからバッジ違いというより一歩進んだ“ガワ違い”。ただしメカニズムはマツダ・プレマシーのまま、である。
ではなぜ、そもそもこうしたOEM車が必要なのか? 理由は様々だが、一般的には低コストで自社ブランドにおける商品ラインナップの充実を図る手段といわれている。また相手先ブランドとしても、自社より高い他社のブランド力と販売力による生産量の向上が期待できるというメリットがある。
そうした視点から見ると確かに今回のラフェスタの場合も、日産のミニバン・ラインナップを補完するものではある。だが、単にそれだけではない辺りがこの話のキモであり、日産の戦略の巧みさでもある。
現在の日産のミニバン・ラインナップは全5車種。この中で主力を務めるのはメインボリュームゾーンにあるセレナであり、Lクラスミニバンのエルグランドである。この2台から判るのはつまり、“国内ミニバン市場の主役”は自社製品でしっかり押さえている、ということ。そしてこの他に、商用バンとしてNV200が用意されており、残る2台のうちの1台がマツダ・プレマシーベースのラフェスタ。そしてもう一台がなんと!先代ラフェスタを「ラフェスタJOY」という名前で低価格で販売しているのだ。これだけで、なんとも“やり手”だなと思えてくる。
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