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アジアで人気爆発! 新型アルファードは海外へ積極展開か。日本への影響は?

新型アルファードはグローバルモデルに生まれ変わる?

23年春に登場が噂される新型アルファード

トヨタの国内販売を支える“ドル箱モデル”の「アルファード」。一般ユーザーと法人ユーザーの双方から高い人気を誇っているアルファードは、国産車としては高価なモデルであるにもかかわらず、毎年安定した販売台数を記録し続けてきました。

そんなアルファードですが、現行モデルの登場からすでに8年が経過していることもあり、2023年内にもフルモデルチェンジが行われる可能性が濃厚です。

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フルモデルチェンジの詳細について、現在のところトヨタから公式なアナウンスはありません。

ただ、「TNGA」による最新のプラットフォームの採用や、新型「ノア」や「ヴォクシー」、新型「クラウンクロスオーバー」に採用された最新の安全運転支援システムなどが搭載されることは確実視されており、トヨタのフラッグシップミニバンの名に恥じないモデルとなることは間違いないでしょう。

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一方、新型アルファードは、現行モデル以上に海外を意識したモデルになるというウワサもあります。これはいったいどういうことなのでしょうか?

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アジアで人気が爆発

「ミニバン」という言葉の起源は1980年代のアメリカにあったと言われており、大型の商用バンに対して「ミニ」であることからその名が生まれたとされています。

その後日本でもミニバンが流行するようになりましたが、昨今の日本ではミニバンに対し「商用車の派生モデル」という認識を持つ人は少なく、あくまで多人数乗車のための実用車という位置付けになっています。

ただ、広い室内空間と快適な装備を持つアルファードは、現代ではフォーマルなクルマのひとつとして捉えられるようになりました。

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そして、そのイメージは中国や東南アジアにも広がっています。現在、アルファードの販売台数のほとんどは日本国内が占めていますが、中国では「埃尔法」の名で販売されているほか、多くの国や地域へアルファードが並行輸入されていると言われています。

東南アジアでは、整備性の問題などからハイブリッド車よりもガソリン車の人気が高いため、それにともない輸出元である日本国内にあるアルファードのガソリン車の中古車価格が引き上がるという現象が起きています。状態によっては、新車価格よりも高い価格で販売されているほどです。

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中国でも高級ミニバンが大人気!ライバルも続々登場

また、アルファードの高い人気を受けて、中国では現地メーカーを中心に、Denza「D9」やビュイック「GL8」、紅旗「HQ9」、そしてRoewe「iMAX8」などの高級ミニバンが販売されるようになりました。

メッキパーツを多用した押し出しの強いフロントマスクが特徴のアルファードですが、これらの高級ミニバンもアルファードに負けず劣らずの迫力のデザインを誇ります。

内装も、アルファードに匹敵する豪華さを持っているこれらの高級ミニバンは、現地価格で500万円~800万円程度で販売されています。

つまり、日本におけるアルファードと同等の価格帯となっているわけですが、中国におけるアルファードは、関税の関係から1500万円を超える超高級車となっているため、実際にはこれらの高級ミニバンがアルファードと競合することはありません。

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逆に言えば、中国における高級ミニバン市場において、アルファードは十分な存在感を出せていないということになります。こうした状況を打破するためには、アルファードを現地生産し関税のない状態で販売する必要があります。

実際トヨタは、中国で「カローラ」や「カローラクロス」、「ハリアー」や「RAV4」、そして「カムリ」などを現地生産しており、ここにアルファードが追加されれば、その販売台数が飛躍的に増えることは間違いありません。

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また、電動化や運転支援機能の搭載義務化など、昨今の自動車は高コスト化が著しい傾向があります。そうしたなかで、高級ミニバンとして必要な機能装備を追加しつつ、一定水準の価格を維持するのは非常に難しいのが実情です。

日本国内におけるアルファードの販売台数は年間10万台前後ですが、中国や東南アジアもターゲットにすればその規模は数倍になることが予測されます。

こうした背景を考えると、次期アルファードは積極的に海外展開せざるを得ない状況なのです。

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グローバル化でアルファードはどう変わる?

ではもし仮に、新型アルファードが海外でも積極的に販売されることになれば、日本のユーザーにとってはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

最も大きなメリットとして挙げられるのは、全体的な質の向上です。

一般的に、生産台数が増えれば増えるほど1台あたりのコストを下げることができます。もし販売価格を維持するのであれば、これまでより多くのコストを投下できることになります。

つまり、全体の販売台数が多いほうが、同じ価格の競合モデルよりも機能装備が充実する傾向があります。

一方、アルファードが海外展開された場合、当面の間は納期が不安定になるというデメリットも考えられます。半導体をはじめとする部品不足が解消されないなか、限られたリソースを分配すると残念ながら日本のマーケットの優先順位は低くなってしまうのが実情です。

ただ、総じてメリットが多いのはまぎれもない事実です。新型アルファードがどのようなモデルになるのか、その答えが判明するのは2023年の春頃と言われています。

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