日本向けに最適化!BMW・3シリーズに試乗
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
試乗したのは2.5リッター直列6気筒を積む325iセダン。エンジンやサスペンションを含め、走りにまつわる部分に変更はないが、従来よりも乗り心地のしなやかさが増しているな、という印象を受けた。これがトレッド拡大によるものなのか、ランフラットタイヤの進化によるものなのか、はたまたカタログには記載されていない小改良によるものなのかはインポーターも把握していないとのこと。けれど、乗ってみるとたしかに洗練度が高まっているのだ。
もちろん、エンジンは相変わらず気持ちよく回るし、意のままに操れる超リニアなハンドリング、高い安心感をもたらす濃密な接地感など、3シリーズの美点は微塵も失われていない。とにかく、アクセルを踏む、ステアリングを切る、ブレーキを踏む、真っ直ぐ走る、路面の凹凸を踏む……そういったあらゆるシーンにおいて、とびきり気持ちのいい反応と、とびきり質の高いフィーリングを味わえるのだ。
ブランドとはバッジに非ず。走りの気持ちよさという本質的な魅力に磨きをかける一方で、各地域ごとに異なるユーザーニーズを満たし、価格に見合ったプレミアムな価値を提供すべく最大限の努力を払う。その真摯な姿勢こそが、BMWの高いブランド力を支えているのである。
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