打倒 X3のアウディQ5、 コンパクトSUVに参戦!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:アウディ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:アウディ ジャパン
その名の通り、Q7の弟分的な位置づけとなるアウディQ5ではあるが、スタイリングの印象は実はそれほど似ているという感じでもない。大柄なボディを活かして伸びやかに仕立てられたQ7に対して、Q5はもっと力強くマッシヴな雰囲気。各部の意匠についても、Q5はA3やA4などに近く、Q7を小さくしたというよりは、A4アバントの背を高くしたと言った方が適切かもしれない。
実際、Q5はA4アバントとプラットフォームを共有している。つまりメカニズムについては、ほぼ同様と言っていい。全長4629mm×全幅1880mm×全高1653mmと、サイズはコンパクトと呼ぶには大きめ。エンジンは縦置きレイアウトとされ、A4と同じようにディファレンシャルをトランスミッションの前に配置することによって、フロントオーバーハングを短縮している。
ただしQ5の場合、それはプロポーションの改善よりは、オフロード性能の方に大きく貢献していると言えるだろう。アプローチアングル、デパーチャーアングルは25°と大きく、200mmを確保した最低地上高、そして水深500mmまで対応という渡河能力とあわせて、高い走破性を実現しているのだ。もっとも、実際にQ5でオフロードを走ろうという人は、おそらく圧倒的な少数派に違いない。しかし、そういった余剰こそが、プレミアムカーにとっては大事なのである。
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