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新型クラウン試乗。アスリート、ロイヤル、HV

新型クラウン試乗。アスリート、ロイヤル、HV

写真はハイブリッドロイヤルサルーンG

もう少し本気を感じさせてほしい

さて、総じてみて今回の新型クラウン、正直もう少し本気を感じさせてほしいと思った。

特に商品性の部分に関しては先に記した通り。僕はクラウンは日本を代表するサルーンと認識している。だからその新型が現代の他のクルマの多くが備えているテクノロジーを備えていないなんて考えられない。クラウンは常に日本のサルーンのトップであるべきで、例えドメスティックモデルであっても世界で戦える実力のクルマであってほしい。

また以前とは異なり最近ではハイブリッドがラインナップされたことで、これまでの単純なアスリート/ロイヤルという軸にブレが出てきているのも事実。もし本気で革新への挑戦を行なうならば、かつてロイヤルとアスリートを分けたように、ノーマルとハイブリッドという分け方にすると同時にロイヤル/アスリート軸を消滅させて新たなラインナップを造り上げるのも良いのではないかとも思えた。それくらいの英断が必要ではないか?

クラウンの登場は1955年。これはあのポルシェ911よりも古い。世界に名だたる名車よりも古い歴史と伝統を持つ日本を代表するサルーンには常に、我々日本人の夢や憧れや希望をのせていてほしいと切に願う。

ドラえもんのどこでもドアと同じピンクに塗られた新型クラウンには、そうした想いを込めたはず。ならばそうした想いを乗せて走るメカニズムも、誰もが笑顔になれるパーフェクトな要素で満たしてほしい。どこでもドアに負けないくらい、胸を張れるクラウンであって欲しいのだ。

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