新型エルグランド、プロトタイプに先行試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
テストコースで新型エルグランドを見た瞬間、エルグランドであることがわかった。と同時に、新型であることも理解できた。力強いフロントグリルや、ワイド感を強調するリアガーニッシュ、バンパー上両サイドに置いた縦長レンズは明らかに先代へのオマージュだ。誰がどこから眺めても、エルグランドであることがわかるのは、こうした特徴的なアイコンをきっちり引き継いでいるため。
その一方で、プロポーションには大きな変化が起きている。全長を4835mmから4915mmに、全幅を1815mmから1850mmへとわずかに大きくした一方、全高を1910mmから1815mmへと逆に95mmも低くしているのだ。これはFF化に伴うもので、フロア高を129mm下げて399mmとしたことで、従来並みの室内高を確保しつつ、全高を大幅に下げることに成功した。新旧モデルを並べてみると違いは一目瞭然。先代が背の高い箱であるのに対し、新型はグンと腰を落ち着けた踏ん張り感がある。
加えて、フロントフードからフェンダーにかけての複雑な造形や、ぐっと張ったショルダー、豊かな面構成、サイド&リアウィンドウをぐるりと囲む美しいクロームなどが、乗用車らしさ、高級車らしさを強調している。先代エルグランドはもちろん、アルファードやヴェルファイアと比較しても、高級感、質感は新型エルグランドの圧勝だ。
フロアとシート高が下がった分、乗り込みやすさも大幅に改善された。もやはよじ登る感覚はまったくない。座り心地のいいシートに収まり前方を眺めると、今度はダッシュボードまわりの質感に感心させられる。その出来映えはもやはミニバンの常識を超え、高級セダンの領域に入ってきていると言っていいだろう。それは、木目パネルの面積や、各パーツの質感にとどまらず、適度な囲まれ感のある雰囲気作りといったトータルとしての設計から生まれるものだ。アルファード/ヴェルファイアの担当エンジニアは、新型エルグランドのインテリアを見てかなり焦るだろう。ひょっとすると、現在進行中であろう次期モデルの設計を見直す必要に迫られるかもしれない。それほどまでに新型エルグランドのインテリアはよくできている。
オットマンを巧みに一体化した美しいフォルムのセカンドシートや、使わないときは床下にきれいに収まるサードシートの見栄えも素晴らしい。サードシートのクッションストロークがたっぷりと確保され、上等な座り心地を提供してくれるのも嬉しい。エルグランドの内外装に触れて感じたこと。それは、開発陣が目指したのは豪華なミニバンではなく、とてつもなく広い室内空間をもつ高級セダンだったのではないか…ということだった。
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