ロータリーで観音開きでPHEV! 自動車マニアも震える稀少メカが満載「MX-30」の実力を速報
掲載 更新 carview! 文:塩見 智 24
掲載 更新 carview! 文:塩見 智 24
ノーマルモードで走行中、満充電に近い状態ではアクセルペダルをけっこう深く踏み込んだつもりでもなかなかエンジンが始動しない。エンジンがかかるとメーター上におにぎりのようなローターのイラストが点灯して知らせてくれるのだが、なかなか点かない。距離を重ねてSOCが半分程度にまで減ったところで、あらためて深くアクセルペダルを踏み込むと、その時がやってきた。
加速中に聞こえていた風切り音とロードノイズに加え、かなり低いゴーッという音が加わった。今言葉を発することができるなら、一番低い声で「ゴロゴロ……」という言葉を可能な限り速く言ってみてほしい。このクルマのエンジン音はそんな音だ。1ローターのロータリーエンジン車に乗ったのはこれが初めてだが、想像とは異なるかなり低い音だった。音とともにかすかに振動も加わる。だがアクセル操作をしているドライバーにはわかるが、同乗者だと相当注意していないと感じないレベルだと、あとで助手席に乗って思った。想像とは違う音だったが、想像よりも嫌じゃない音だった。
開発陣によれば、エンジンの音と振動、特に音をこのレベルに抑えるのに相当苦労したようだ。当初MX-30 R-EVが発売される予定は約1年前だったが、このタイミングまで延期された。その理由は音量を今回のレベルまで抑えるのに時間がかかったからだという。初号機は夏祭りの出店の裏にある発電機のような音が大音量で聞こえていたようだ。それをあの手この手でエンジンが発する音を抑えたり、遮音したりで商品化できるレベルまでもっていったとか。
試乗後にボンネットフードを開けてしばらく待っていると発電のためにエンジンがかかったのだが、実際、出店の裏だった。マツダによれば、ロータリーエンジンはローターを増やすと音も振動も有利になるそうだ。記憶のなかにあるRX-8のエンジンが、独特の音色ではあったがさほどうるさいとは思わなかったのはそういうことか。決して静かでもなかったが。
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ともあれ、MX-30 ロータリーEVは、そのユニークな機構から、他のプラグインハイブリッドのライバルに比べ飛び抜けた性能を獲得したわけではないが、商品としてきちんと成立していた。
パッケージングがだれ向けかはっきりせず、これまでほとんど売れなかったMX-30をヒットモデルにするまでの力があるとは思わないが、マツダならではのロータリーエンジンを搭載したシリーズプラグインハイブリッドの商品化に成功したのは事実であり、今後、他のモデルに展開されれば面白いのではないか。
プラットフォームを共有するマツダ3やCX-30といった同社の売れ筋モデルに搭載されることを期待しているマツダファンは少なくないはず。将来、2ローターにしてハイパワー化し、代わりにバッテリーを小さく軽くして、JMS2023で披露した赤いスポーツカーに搭載して市販してくれたら最高じゃないか!
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MX-30 ロータリーEVは423万5000~491万7000円。マツダファンか否か、新しいモノ好きか否か、家で充電できるか否かによって高いか妥当か評価の分かれるところだが、スカイアクティブXよりは高額な理由とユーザーが得られるご利益がわかりやすいと思う。ちなみに自動車税の分類は830ccにロータリー係数(出力などが同等の一般的なレシプロエンジンの排気量に換算する値)をかけて1000~1500ccのクルマと同じ扱いだ。
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