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新種のレンジローバー、イヴォークの実力は?

実用性もドイツ勢に引けを取らない

これまで書いてきたとおり、イヴォークは人の感情に強く訴えかけることを重視したモデルだが、それによって実用性が大幅に犠牲になっているかというと、決してそんなことはない。室内スペースは外観から想像するよりはるかに広く、男性4人が無理なく乗り込むことが可能だ。3ドアでも後席ヘッドルームの余裕はレンジローバースポーツを凌ぐし、5ドアならアウディQ5以上。後席レッグルームと荷室容量(420L/1445L)に関しても、3シリーズツーリングやCクラスワゴンとほぼ同等の数値を確保している。

シャシーの基本メカニズムはフリーランダー2と同じだが、全高はフリーランダー2より5ドアで105mm、3ドアでは135mmも低い。ルーフ後端を大胆に落とし込んでいるため、後席乗員の頭上は数字よりもさらに低くなっている。にもかかわらず実用的なヘッドルームをきちんと確保しているのには正直驚いた。もしかして最低地上高を小さくして辻褄合わせをしたのでは? と思い調べてみたが、そこはさすがにオフロード専門ブランド。フリーランダー2と同等以上の212mmという余裕のクリアランスをきっちり確保している。

開発陣によると、レンジローバーブランドに相応しい最低地上高と実用的な後席を保ちつつ、低いルーフを実現するのがもっとも苦労した点だったという。具体的には、前後のサスペンションとサブフレーム、燃料タンク、排気系の取り回しを一新するという大手術を実施。イヴォークはフリーランダー2と同じイギリスのヘイルウッド工場、しかも同一ラインで混流生産されるが、デザインだけを変えた“着せ替え人形”では決してない。もしフリーランダー2のハードウェアをそのまま使ったら、後席に乗ると頭がつっかえる狭苦しいクルマか、凡庸なデザインかのどちらかになってしまっていただろう。

2008年のデトロイトモーターショーに展示され大反響を生んだ「LRXコンセプト」のデザインを100%活かしつつ実用性も捨てない。そんな高いハードルをクリアすべく、手間とカネを惜しみなく注ぎ込んだ一球入魂のモデルがイヴォークなのである。

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