新レクサスLS海外試乗 ライバルを超えられるか
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:トヨタ自動車
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:トヨタ自動車
レクサスのフラッグシップである「LS460」とハイブリッドの「LS600h」はそれぞれ標準ボディとロングボディの2種類でラインアップされる。
さらに、新しいレクサスシリーズで登場した「F SPORT」も当然、LSにも設定される。このモデルはメルセデスでいうなら「AMGモデル」ではなく、メルセデスの「AMGパッケージ」と同じ位置づけだ。BMWの「Mパフォーマンス」やアウディの「Sモデル」も同様。走りの機能だけでなく、「F SPORT」はインテリアやエクステリアでも差別化される。特にサスペンションの違いは明白だ。
簡単にプロフィールから紹介しよう。今回のマイナーチェンジでは内外装のデザインは一新され約3000点の部品が新設計されている。
まずエンジンでは、非ハイブリッドのLS460はファインチューニングされ5kW(6.7ps)パワーが向上。低フリクションオイルや低転がりタイヤを採用したことなどで燃費も5%改善した249g/km(9.3km/L)を達成。498Nmのトルクと8速ATを駆使して0-100km/h加速は5.7秒で駆け抜ける。
アイドルストップ機構や気筒休止などの環境技術が織り込まれていないことは残念だが、アイドルストップに関してはレクサスも問題意識を持っており、鋭意開発中とコメントしていた。
一方、LS600hのハイブリッドシステムは基本的には先代モデルと同じで、5リッターV8とモーターを合算すると駆動で使える最大出力は438psとなる。LS600hが採用する2モーターハイブリッドは発進時にモーターだけで加速が可能で、これはゼロスタートから300Nmのトルクが音もなく使えることを意味する。
0-100km/h加速はLS460よりも若干速い5.5秒。CO2排出量は199g/km(11.7km/L)とこのクラスでもトップレベル。ガソリン車もハイブリッド車もパフォーマンスは変わらないが、燃費では5~9%の改善を実現している。
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