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新レクサスLS海外試乗 ライバルを超えられるか

スピンドルグリルはかなりイイ

世界に先がけたLSの発表会場はサンフランシスコ市内のモダンなオフィスビル。アンベールの時間より30分早く会場に着いたが、ベールに包まれたLSを横目に、パーティ好きなゲスト達はすでにできあがっている。スマートフォンとカクテルグラスを両手に持ち、なんだかいつもの発表会とは違う熱気を感じた。

テラスに出ると摩天楼のパノラマが目に飛び込む。夕暮れ迫る開場は、まさに大人の時間が始まったという雰囲気だ。さすが、IT長者を生んだサンフランシスコ。会場では多くの人がツイートし、アンベールされるレクサスLSを待ち望んでいる。

北米レクサスチームは今回のイベントに、アルファブロガーなどのスマートメディアとライフスタイル誌などを中心に招待した。タトゥーやピアスが当たり前の個性派のファッションは驚くばかりで、「自分ももっと冒険しよう」という気になってしまうほどだ。男性同士、女性同士が寄り添ってグラスを交わす光景は珍しくない。ゲイは立派なパーソナリティであり市民権を得ている。彼らは特殊な人達ではなく少数派の個性なのだ。そういえば、むかしロンドンで「ゲイ・カーオブザイヤー」なるイベントが開催され、アストンマーチンが栄誉に輝いたと言われている。

いよいよアンベールされる時間となり、私はテラスに展示されていた真っ白いレクサスを拝むことになった。LSの新しい顔はスピンドルグリルがくっきりと浮かび上がるような手法でデザインされている。醤油顔からソース顔になったと言えばよいのか。

事前に写真で見たLSのスピンドルグリルはスタイリングとアンマッチに思えたが、実物はかなりいい。特に純白のボディとピアノブラックのスピンドルグリルの組み合わせは、オンとオフが利いた素晴らしいコントラストだ。日本人なら、白と黒は正装をイメージするのではないか? 今回から採用されたLEDデイタイムランニングライトが、ヘッドライトの下側にL字を浮かばせ、精悍なLSの個性を演じている。

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