新型トゥーランに試乗。日本のミニバンユーザーの期待を超えられるか?
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:菊池 貴之
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収納に続いて、ミニバンとしてのキモとなってくるのが、やはりシートの座り心地と使い勝手。1列目は、カッチリとした厚みのあるクッションで、座面は大きめ、背もたれは横幅がややタイト。路面から約625mmの高さだというアップライトな着座位置で、広い視界が心地良さをくれる。
2列目は3名分が独立したシートで、クッションはちょっと硬め。背もたれは平らだし、アームレストがないので、ソファにふんぞり返るようにくつろぐことはできないものの、前後スライド量は最大200mmあり、リクライニングも3段階。ハイラインなら左右席にシートヒーターだって標準装備だ。頭上や肩まわりのゆとりもしっかりとってあるし、独立した制御が可能な3ゾーンフルオートエアコンまで装備されて、これなら大人3人が並んでも快適だろう。
3列目はさらに薄く硬めの座面で、大人は体育座りに近い姿勢で乗ることになるので、長距離ドライブはちょっと辛そうだ。ただ、乗降性は2列目シートがワンタッチで前によけてくれる「イージーエントリー機能」が付いて格段にアップした。
さて、シートアレンジはパタッときれいにフラットになる実力派。コンフォートラインとハイラインなら、助手席の背もたれまでスッキリ折り畳めて、段差のない広大なラゲッジスペースを生み出してくれる。実際の操作感も重すぎず、大型でかさばるA型ベビーカーもラクに積み込めた。
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