スバルを満喫! XV、インプレッサ、WRX S4&STIにイッキ試乗
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
最初に書いたような鮮やかなカラーリングもあって、街で見るたびに気になっていたXVだが、実は僕はこれまで乗る機会を逸していた。そこで、ちょっとワクワクした気分でコクピットに収まると、そこは充分に広く、デザインや質感にも不満を感じさせない空間だった。やや高めの着座位置からステアリングを握って走り出したのだが、XVは僕が期待した以上の部分を持っているクルマであることを、すぐさま示してくれた。
それは乗り心地の素晴らしさだった。適度にソフトでしなやかに動く脚がもたらすXVの乗り心地はちょっと日本車離れした感触で、まるで金属スプリング系のシトロエンに乗っているかのような印象を与えてくれる。そう、乗り味がなにやらフランス車風なのだ。それは、もともとポテンシャルの高い4輪独立サスペンションを備えていることに加えて、マイナーチェンジの度に細部を煮詰めてきた地道な作業の末に得られたものだろう。
しかもXV、箱根のワインディングを攻めても気持ちのいいクルマだった。ステアリングフィールが自然で、レスポンスも適度にクイック、切り込むとノーズが素早く向きを変える。ラフロードを意識して200mmの最低地上高を確保しているのと、脚がソフトな設定のため、タイトコーナーでは若干ロールを感じるが、普通のクルマと変わらぬイージーさでコーナリングをこなしてしまう。飛ばし屋にも不満を与えないクロスオーバーだと思う。
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